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ちょっといい風景 : 東京ミッドタウンのクリスマスディスプレイ2009

12/4。六本木・東京ミッドタウンのクリスマスディスプレイをパチリ。

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パターン抜きされた巨大な和紙の輪がシャンデリア状に連なる。控えめで上品。静かなインパクトがあり印象的だ。どなたがデザインされたのだろうか(見上げた様子ディテール)。

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どなた様も良いお年を。

2009年12月24日 03:00 | trackbacks (0) | comments (0)

都市とデザインと : 展覧会行脚のメモ 2009年11月

11/4。六本木・AXISギャラリーで『三保谷硝子店 101年目の試作展』。イシマル、倉俣史朗との協同などで有名な三保谷硝子店と16名のクリエーターによるガラスの試作展。個人的に最も印象深かったのは八木保氏によるルーチョ・フォンタナへのオマージュ。単純明解で力強く、群を抜いて美しい造形。しかしフォンタナの名をキャプションにはっきりと記載していなかったことが気になる。

同日、乃木坂・ギャラリー間で『隈研吾展 Kengo Kuma Studies in Organic』。夥しい数のスタディ模型が会場を埋める様子に圧倒された。興味深く拝見したのはグラナダのパフォーミングアーツセンターと浅草文化観光センターの模型。特に浅草はこれまでCGから想像していたイメージよりもずいぶん楽しげな空間が期待できそうに思われた。地元住民としては少し安心。

11/6。恵比寿・山種美術館で『速水御舟 - 日本画への挑戦 - 』。速水御舟の実作をまとめて見たのは初めて。日曜美術館で取り上げられていたような、超絶技巧の画家ではないことは一見して明らか。それでもいくつかの突出した作品は聞きしに勝る凄みを感じさせる。マットゴールドの地に厚塗りの椿を描いた『名樹散椿』の迫力。特に蕾の描写の生々しいこと。『炎舞』の深く微細なグラデーションには目を奪われた。それらに勝るとも劣らない強い印象を残したのが別室にあった『墨牡丹』と『白芙蓉』。花の重さまで感じられるくらいの生命感漲る墨画彩色。これもまた御舟のひとつの到達点。山種美術館はまだ新しい建物に運営が慣れていないせいもあってか、応対に手抜きや刺々しさが目立つ。この様子だと休日はますます辛いだろう。頑張っていただきたい。

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11/28。横浜本牧・三渓園内三渓記念館で『原三渓と美術』。三渓園は三方を高台に囲まれた大池を中心に、様々な古建築を移築点在させた庭園。人工の鄙なる風景はいかにも茶人好みの美しさだった。外から覗くだけではあったものの、京都二条城の楼閣を移築した『聴秋閣』の内部(写真1234)を見ることができたのは幸運だ。遊び心に溢れた小さな宝石のような建物。持って帰りたかったなあ。また、紀州徳川家の別荘であった『臨春閣』(こちらも外から覗くだけ)の簡素美も見事なもの。特に水屋まわりのコンポジションにはシビれた。展覧会での作品は以前に別のイベントで拝見したことのあるものが多かったが、コレクター・三渓の一貫した美意識の伝わる内容が印象的だった。例年、夏には『臨春閣』と『白雲邸』に入ることが出来るらしい。また行かねば。

2009年12月23日 22:00 | trackbacks (0) | comments (4)

落語初心者のメモ : 落語初心者のメモ 2009年11月

11/7。吉祥寺・前進座劇場で『噺を楽しむ その40 柳家小三治』。柳亭こみちさんで『本膳』、古今亭朝太さんで『壺算』、五街道雲助師匠で『ずっこけ』、仲入り、三増紋之助師匠の曲独楽、小三治師匠で『お茶汲み』。
久方ぶりのこみちさんは高座に風格が。雲助師匠を拝見するのは初。なるほどこれは極めて独特かつ完成された口調。後半は下ネタばかりとなる酔っ払いの噺を嫌味なく聞かせる。カッコいい。紋之助師匠はいつも以上にトラブル含みの高座。場内が異様な盛り上がりとなる中、小三治師匠の登場。登場人物たちのゆったりとした会話から吉原の風情が立ち現れてゆく。シンプルでナンセンスな展開。粋なサゲ。なんと心地良いことか。

11/11。みたか井心亭で『寄席井心亭 百七十三夜』。柳家花緑師匠の会。柳家まめ緑さんで『道灌』、花緑師匠で『蜘蛛駕籠』、立川談春師匠で『一分茶番』、仲入り、花緑師匠で『笠碁』。
次々登場する癖の強いキャラクターをコントラストも鮮やかに演じ分ける花緑師匠。その表情の可笑しいこと。談春師匠は『権助芝居』のフルバージョンを軽妙かつ丁寧に。確信犯的な権助がいい。花緑師匠の『笠碁』は二回目。数ヶ月前とは全くと言って良いほど造形が異なっていた。二人の旦那が年寄りらしくないことも気にならなくなるくらいに感情の機微を徹底して現代化。演劇的誇張とともに描き切る。驚くべき進化。
最後の質問コーナーで印象深かったのは、弟子は師匠の悪いところから似てくる、才能やセンスがあってもアンテナが壊れてる奴は決して上手くならない、という話。そういうものかもなあ。先日若くして逝去された立川文都師匠の話題も。前座時代、明け方の下宿への帰路、缶コーヒーを飲む文都師匠の「コーヒーは甘うて美味いなあ」とのつぶやきに関西弁の美しさを感じたと言う談春師匠の話しが心に染みた。談志・文都の独特の師弟関係が糖尿病談義から垣間見得るエピソードも泣けた。「一番未練があるのは本人でしょう」と談春師匠。

11/13。上野・鈴本演芸場で『寄席DAYパート39 鈴本特選会 市馬落語集』。柳亭市也さんで『真田小僧』、柳亭市江さんで『無精床』と『夕霧』(踊り)、柳亭市馬師匠で『試し酒』、仲入り、寒空はだか先生のスタンダップコメディー、市馬師匠で『抜け雀』。
ディテールに個性が自然に表れるまでになってきた市也さん。はだか先生はなんと鈴本初登場とのこと。貴重なステージを拝見できて大変有り難い。市馬師匠は二席をそれぞれたっぷりと。特に『抜け雀』は絶品。お人好しな宿屋の主人が絵師に翻弄される様子が明るくコミカルにテンポ良く描かれる。登場人物の繰り広げる会話のリズムの実にタイトなこと。まるでジャズカルテットのようだ。冷たい雨の中、心はほっこりと暖まって帰宅。

11/18。みたか井心亭で『寄席井心亭 百七十四夜』。林家たい平師匠の会。たい平師匠で『親子酒』、柳家小太郎さんで『時そば』、三遊亭丈二師匠で『極道のバイト達』、仲入り、たい平師匠で『宿屋の富』。
小太郎さんの『時そば』は小箱で聞くとやや抑揚に乏しい印象。丈二師匠はヤクザものながらなんとも軽妙で楽しく細部まで丁寧につくり込まれた新作根多。まくらがもう少し短ければもっとウケたかも。たい平師匠の『親子酒』は母親の確信犯的ボケが前面に押し出されるという意外なスタイルでこれでもかとくすぐる。ヤクルトってちょっと可笑し過ぎでしょう。『宿屋の富』は短めながら最後は酸欠気味の熱演。湯島天神以降のエスカレート具合が凄まじいのなんの。見ている方も抱腹絶倒だ。

11/27。水天宮前・日本橋劇場で『長講三人の会』。春風亭昇々さんで『雑俳』、柳家さん喬師匠で『鴻池の犬』、柳家権太楼師匠で『二番煎じ』、仲入り、昔昔亭桃太郎師匠で『らくだ』。
初めて拝見した『鴻池の犬』は元来上方落語で、筋立ては極めてシンプル。さん喬師匠一流の話芸とアレンジによって切なく味わい深い噺となっていた。『二番煎じ』を聞くと冬が近いな、と思う。権太楼師匠の高座は多彩な登場人物がそれぞれに際立って、実に楽しく賑々しい。桃太郎師匠の『らくだ』は突発的に挿入される下らない小ネタにくすぐられっぱなし。火屋へ向かう場面での「夢中になって羽織脱ぐの忘れてた」には会場大ウケ。半次を演じる師匠の独特の凄みも印象的だった。

2009年12月23日 20:00 | trackbacks (0) | comments (0)

食べたり飲んだり : 浅草・弁天

11/28、30と浅草『弁天』で夕食を採った。場所は観音裏。言問い通りを渡って雷5656会館を脇に見つつ柳通りを少し北上。見番の少し手前左手にサイディングパネルで覆われたいかにも簡素な住宅然とした構えが現れる。開業は50年以上前とのこと。

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暖簾と引戸をくぐると通路を挟んで右手に4卓くらいの小上がり席があり、左手に間仕切りを兼ねた島型の小さな片側カウンター席が3つ4つ。さらに左にテーブル席が3つほど。通路の奥にパントリーと厨房がちらりと見える。クリア塗装の白木をあしらった内装は明るく、割合新しそうだ。

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まず特筆すべきは何と言っても三枝師匠も一押しのにしんそば。澄んだつゆに浮かぶのは白葱と三葉とゆず。にしん煮は蕎麦の下に沈む(にしん煮を引き揚げたところ)。上品な出汁と蕎麦、そして風味濃厚なにしん煮を、別々にも一緒にも楽しむことが出来る。バランス良く、綺麗で美味い。

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上の写真はかき南蛮。大振りの牡蛎にはおそらく薄く片栗粉で覆われており、しっかりとうま味が閉じ込められていた。

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天せいろはボリュームたっぷり。

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ざるにはせいろとは異なるやや甘めのつゆが添えられる。肝心の蕎麦も値段から期待した以上のものだった。

庶民派で仕事が丁寧。フロアを仕切るお姉さんのクールな応対も正しく「ちゃきちゃき」な感じで実に良い。なんでもっと早く来なかったのかと激しく悔やまれる。アトリエからはちと遠いが、今後通わせていただかねば。

弁天/東京都台東区浅草3-21-8/03-3874-4082
11:30-21:30/水休

2009年12月21日 04:00 | trackbacks (0) | comments (0)

研究活動のご連絡 : 元浅草勉強会 08 ご報告

12/13に『元浅草勉強会 08』が開かれました。カフェや喫茶店という業態と商環境デザインが、常につかず離れずの関係を保ちながら互いに発展を後押しし続けているのは、今更ながら興味深いことだと思いました。他の業態だとデザインとの関係はもっとドライになってしまいますよね(もちろん、そこがまた面白いのですが)。個人的には現在全国的にじわじわ拡大と深化を進めている個人経営の自家焙煎珈琲店と、各地の志あるデザイナーとが結びつけば、今までに無いかたちの新しい文化推進力が生まれるのではないかと微かな期待を抱いています。

『元浅草勉強会 08』でご提供したお茶とお茶請けは下記の通りです。

上勝阿波晩茶(徳島県上勝・山田産業・2008)
碁石茶(高知県大豊・2009)
・玄徳茶(岡山県美作・吉岡農園・2009)*小澤さんにご提供いただきました。

・栗蒸しケーキ(東京都蔵前・栄久堂

次回『元浅草勉強会 09』は1/23(土)14:00からの予定です。詳細が決まりましたらこちらでお知らせします。皆様のお越しを楽しみにお待ちしています。

love the life / stady(元浅草勉強会)
元浅草勉強会 08 のお知らせ(December 3, 2009)

2009年12月21日 00:00 | trackbacks (0) | comments (0)

ちょっといい風景 : 夜の花やしき

11/28。浅草・ホッピー通りを抜けてウィンズの裏辺りから望む晩秋の夜の花やしきこちらはコインパーキング越しのやや遠景)。

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Beeタワーはいつどこから見てもただひたすらわびしくて良い。

2009年12月16日 02:00 | trackbacks (0) | comments (2)

食べたり飲んだり : 人形町・シュークリー

11/27。人形町『シュークリー』に立ち寄った。2008年開業のパティスリー。人形町東側裏手、日本橋社会教育会館向かいの街区にテイクアウトのみのちいさな店を構える。人気のシュークリームを買う機会を以前からうかがっていたが、日に何度かの焼き上がり時刻を過ぎると決まってあっという間に売切れてしまうためなかなか縁が無かった。この日は運良くギリギリのタイミングでゲット。気を良くしてプリンも一緒に購入。

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たっぷりと時間をかけて焼き上げると言うシュー皮(大きめの写真)は、独特のカリっとした食感と香ばしい風味が素晴らしい。表面生地に少量の混ざった胡麻が絶妙なアクセントとなる。カスタードクリームは濃厚でいて後口がふわりと優しい。まさに噂に違わぬ美味さ。

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さらに、プリンもまたシュークリームに勝るとも劣らない見事さ。最上層にうすく焼いたスポンジ生地を被せ、その下になめらかなプリン、三層目にややしっかりめのプリンがあり、一番下にカラメルシロップという構造。シンプルな見た目からは予想だにしなかった実に豊かな口触りだ。楽しい。

後日いただいてみたケーキにもまた、シンプルな中に豊かな味わい、という基本路線は共通していた。粋で大人な洋菓子。こりゃしばらく人形町へ向かう度に足を運ぶことになりそうな予感がするなあ。

シュークリー/東京都中央区日本橋人形町1-5-5/03-5651-3123
9:30-19:00/日休

2009年12月11日 15:00 | trackbacks (0) | comments (0)

食べたり飲んだり : 人形町・GUSTAVO

11/27。水天宮前・日本橋劇場で『長講三人の会』後に軽めの夕食。甘酒横丁南西角のビル2Fにある『GUSTAVO』へ初めて伺った。イタリアの生ハムメーカーとワインメーカーによる共同直営のワインバー。

エレベーターを降りるとすぐに店内。通路をなんとかやりくりしながらテーブル席を詰め込んだちいさなフロアが目の前に現れる。左手にキッチンと若干のカウンター席。ほぼ満席に近い賑わいぶりだったが、幸いフロア中央のふたり席に陣取らせていただけた。グラスワインとプロシュットの盛り合わせ、ペコリーノロマーノチーズ、バーニャカウダを注文。

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上の写真がプロシュットの盛り合わせ全景。熟成期間の異なる2種と部位の異なる1種が名札付きで登場する。プロシュットをこんなボリュームで目の当たりにするのは、国内ではおそらく初めてだ。思わずにんまり。

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羊乳と生乳のスパイシーなチーズはゆずジャムと一緒に供された(上の写真)。予想外の組み合わせの妙。

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迂闊にもどんなものなのか訪ねるのを忘れたが、お通しにいただいたハムとチーズ入りのバゲットも素晴らしかった。

どれもが濃厚な美味しさだったせいか、この日はこれだけで十分に満足。少なくとも生ハムとチーズに関しては相当に優れたものをリーズナブルに味わえる店であることは間違い無いだろう。白色LEDがあちこちでキラキラする今時ややバブリーな内装にさえ目をつむれば実に良い店だ。次は生ハム、サラミ、モルタデッラの全種盛りをぜひいただいてみなくては。

GUSTAVO/東京都中央区日本橋人形町2-3-2 玉英堂ビル2F/03-3249-3237
17:00-23:30(LO22:45)/日祝休 

2009年12月10日 16:00 | trackbacks (0) | comments (2)

食べたり飲んだり : 御徒町・沙羅の花

11/21。夕刻、横浜関内での勝野のワークショップから御徒町まで戻って軽めの夕食を採ることに。『沙羅の花』へ初めて伺った。2007年開業の蕎麦店。御徒町駅改札を出て春日通りを渡り、JR高架下の一本右手の通りを上野方面へ少し進むと、左手に白木造りのこぢんまりとした店構えがこの界隈には珍しく小綺麗な佇まいを見せる。

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夜の営業までまだ間があったので店先で待つ。時刻を少し過ぎた頃に先客さんが中の様子を伺うと、奥から店主氏が申しわけ無さそうに現れた。どうやらお一人で切り盛りされているようだ。エントランスで靴をスリッパに履き替えて店内へ。正面に細い通路。突き当たりに階段があり、右手にカウンター席が5つとキッチン。2Fへ上がると8人から6人くらいが掛けられそうな掘りごたつ式のテーブル席がある。ご面倒かとは思ったが、この日はややくたびれていたため2Fに落ち着かせていただいた。床とテーブルは杉の白木。簡素ながら暖かみのあるコンパクトな空間は表の喧噪を忘れさせる。蕎麦味噌豆腐とせいろうと鴨せいろうを注文。

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辛味の効いた蕎麦味噌豆腐をつまみながらしばらく待つと、蕎麦が拭漆のプレートで登場した。十割の蕎麦は極細切(近景)。やや甘めのつゆを少しだけつけていただくと、蕎麦の香りが鼻先まであふれるようにひろがってゆく。

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蕎麦の繊細さとは対照的に、大振りの具材がごろごろとはいった鴨せいろうのつゆはなかなか豪快なもの。火の通り具合が絶妙な鴨、ねぎ、茄子は風味豊かで食べごたえがある。美味い。

マイペースで接客は得意ではなさそうだが笑顔の柔和な店主氏に見送られてふたたび上野、御徒町の賑わいの中へ。このコントラストがなんとも不思議だ。次は天せいろうと、日本酒もぜひいただいてみよう。

沙羅の花/東京都台東区上野6-3-11/03-5948-6527
12:00-14:00,18:00-21:00/月休

2009年12月07日 16:00 | trackbacks (0) | comments (4)

研究活動のご連絡 : 元浅草勉強会 08 のお知らせ

12/13(日)の14:00から『元浅草勉強会 08』を開きます。

ショートレクチャーのお題は『カフェとインテリア - 喫茶文化とデザインの微妙な関係』。『可否茶館』が日本初の本格的珈琲店として上野広小路に開業した1888年以来、過去何度かの「カフェブーム」がありました。偶然なのか、それとも必然であったのか、そのタイミングがインテリアデザインの転換期と不思議に一致していることは、これまで指摘されて来ませんでした。
関東大震災に前後しての1920年代の喫茶店ブームとほぼ同時に、日本のインテリアデザインは産声を上げました。高度経済成長期が始まった1950年代には、ジャズ喫茶やシャンソン喫茶などの登場による喫茶業態の拡がりに、境沢孝らの商環境デザインが彩りを添えています。1970年代の純喫茶ブームは、多くの先駆的インテリアデザイナーが一気にデビューした商環境デザインのビッグバンに同期しています。最も記憶に新しい1990年代のカフェブームは、商環境デザインそのものが商品化への道を辿り始めた大きなターニングポイントに重なります。
今回の勉強会では「カフェ」という特定の業種の発生と盛衰の過程にインテリアデザインがどのようなかたちで関与してきたかに注目しながら、「商環境」と「デザイン」の間にある微妙な(しかし絶対的な)距離の移り変わりを追いかけてみたいと考えています。

ティータイムにお出しするオルタナ系日本茶は「上勝阿波晩茶」(2008/徳島・山田産業)、「碁石茶」(2006/詳細不明)、玄徳茶(2009/岡山県美作・吉岡農園/小澤さんご提供)を予定しています。国産レア発酵茶飲み比べ。

お題はなんだか難しそうですが、いたってアットホームで、ちいさな勉強会です。デザインにご興味がお有りの方ならどなた様でも、どうぞお気軽にお申込み・ご来訪下さい。


元浅草勉強会 08
ショートレクチャー担当:love the life(ヤギタカシ・勝野明美)
テーマ「カフェとインテリア - 喫茶文化とデザインの微妙な関係」

・日程  :2009年12月13日(日)14:00より
・場所  :love the life アトリエ(住所などはこちら
・お茶代 :一般 1000円,学生 500円
・各回定員:だいたい5名様くらい(申込先着)。
・申込方法:メールでどうぞお気軽に。
      ご参加日、お名前、ご連絡先、ご参加人数、
      一般・学生の区別をお知らせ下さい。

元浅草勉強会の概要はこちら

2009年12月03日 19:00 | trackbacks (0) | comments (0)

食べたり飲んだり : 目白・志むらの九十九餅

11/10。小林先生から目白『志むら』の『九十九餅』をいただいた。『志むら』は1941年創業の和菓子店。私たちはまだ伺ったことが無い。場所は目白の駅にほど近い目白通り北側。故・五代目柳家小さんもよく利用したと聞く。

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うやうやしく、木箱を開けて思わずぎょっとした。なんとまあ大量のきな粉。その中にすっかり姿の埋もれた餅を発掘すると、これがずっしりと重い。きな粉をたっぷりまぶしていただく。上品な甘さの求肥の中に香ばしい虎豆がごろごろ。ワイルドなつくりとビジュアルに対して、意外やその味は総じてさっぱりとしており、2、3個はぺろりといける。

インパクトも食べごたえも十二分。実に良いものをいただいて感謝感激だ。目白方面へ足を運んだ際にはぜひ店にも伺ってみたい。赤飯やかき氷も美味そうだなあ。

志むら/東京都豊島区目白3-13-3/03-3953-3388
9:00-19:00/日休

2009年12月03日 09:00 | trackbacks (0) | comments (0)
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