
11/1に誠文堂新光社から刊行された書籍『デザインスタンス 新世代のクリエイターと仕事 1 』(文:萩原修/人物写真:uga)にlove the lifeがちょこっと登場しています。見てね。
書籍の内容は1970年前後に生まれた日本在住のクリエイター30組を紹介するもの。雑誌『pen』での連載『クリエーターを探せ。』の記事がそれぞれボリュームアップしてまとめられています。
ギラギラしたスターっぽい人は少なめです。どちらかと言うとプライベートな感覚がそのまま作品に繋がるような、印象的には小粒なタイプの人(私たち自身を含めて)が多いのは、この世代の特徴かもしれません。おそらく10年もすれば、浮き足立つこと無く着実に大きな物語を語れるようになった人だけが、この中から生き残るのだと思います。
本文以上に読み応えがあるのは、書籍化に伴い追加された立川裕大氏、西村佳哲氏、山本雅也氏の三方と萩原修さんによる「現場とデザイン」、「働き方とデザイン」、「メディアとデザイン」と題する3つの対談です。むしろこの対談を膨らませた内容の書籍をぜひ読んでみたいと思いました。
表現行為を当時的立場と客観的立場の両方から様々な角度で見つめながら、同時にその社会的立脚点を創造してゆくことは、表現者自身が自覚と冷静さを持って担うべき重要な役割であると今更ながらに強く感じます。かく言う私たちはその辺の才能が欠如した単細胞でして、生き残るのはなかなか難しいような気がする今日この頃です。
デザインスタンス 新世代のクリエーターと仕事 1 (amazon.co.jp)
米国Graphis社から刊行された書籍『Design Annual 2008 』に『dcb』が掲載されています。見開き2ページのみとボリューム少なめですが、見てね。
例年序列らしいものの無かった『Design Annual』ですが、この2008年版からは掲載作品のうち特に選ばれたものがPlatinum Award、それ以外がGold Awardに位置づけられるようです。今回は2作品にPlatinumが贈られています。そのうちのひとつ、Rebeca Méndez Communication Designによる『University of Cincinnati Campus Recreation Center』(建築デザインはMorphosis Architects)での大胆なヴィジュアルインスタレーションには実に新鮮な驚きがありました。こりゃ気持ちいい。他にもグラフィックデザインを中心に各国から優れた作品が多数集まっています。
Graphis Design Annual 2008
Graphis Design Annual 2008 (amazon.co.jp)
『商店建築』の2007年11月号増刊ショップデザインシリーズ「ショップライティングガイドブック」に『simpatica』が掲載されています。見てね。
冒頭にはライティングデザイナー・武石正宣氏と二人のインテリアデザイナー(小坂竜氏、橋本夕紀夫氏)の対談が掲載されています。武石氏の述べる「機能照明を満遍なく配置してから調光で辻褄を合わせるのではなく、空間全体を見渡しながら光の総量を直接コントロールしてゆく」というコンセプトは、心構えとしてぜひ頭に入れておきたいと思いました。
主な内容は62店舗のライティングデザインについての紹介です。第1章に主に飲食店、第2章に主に物販店の例が掲載され、最後の第3章にはシャンデリアを中心とする装飾照明の例がまとめられています。各例にデザイナーのコメントが添えられているのは『商店建築』本誌と同様ですが、内容がライティングに焦点を絞ったものなだけに、ちゃんと考えている人と考えていない人の差が如実に分かってしまうのが面白いところ。デザイナーの力量を計る上ではむしろ本誌よりも参考になるかもしれません。
また、近年活躍の著しい8人のライティングデザイナーへのインタビュー記事も掲載されていますが、こちらは主にベーシックな技術的内容に終始しており、特に見るべきものは無かったように思います。
商店建築/2007年11月号増刊「ショップライティングガイドブック」
『商店建築』の2007年9月号増刊ショップデザインシリーズ「美容室&エステ・スパ」に『fit』が掲載されています。見てね。
相変わらずびっくりするくらいにそそられないタイトルの商店建築増刊ですが、中身は充実しています。掲載されているのは2001年から2006年までにオープンした60ほどの美容関連店舗(物販店を除く)。過剰にデコラティブなインテリアの多さが、「カリスマ美容師バブル」がはじけた後のこの業界の狂騒ぶりを表しているように思います。
そんな中でも、やはり熊沢信生氏(タカラスペースデザイン→アトリエKuu)の手がけられたプロジェクトは、一様に空間としてのまとまりと質感に優れており、なおかつそれぞれにまったく異なる手法でデザインされているのが刺激的で、大変勉強になります。三宅博之氏による『granny. m』、中村隆秋氏による『BLOSSOM みずほ台店』などは、インテリアデザイナーならではの繊細な感覚と、厳しく整合性の取れたプランニングがとても印象的です。
商店建築/2007年9月号増刊「美容室&エステ・スパ」(商店建築社)
デザイン雑誌『MONITOR』の43号(2007)に『dcb』が掲載されています。日本では青山ブックセンター、TSUTAYA、LIBROなどでご覧いただけます。
編集部をロシアに置き、ドイツから世界各国に向けて発行されている『MONITOR』は、2000年から隔月ペースで発行されているようです。内容は建築、現代美術、ファッションデザイン、プロダクトデザインなどの先進的なプロジェクトを、豊富なビジュアルと簡潔な英文テキストで紹介するもの。私たちは最近の号しか見たことがありませんが、掲載されているプロジェクトはもとより、エディトリアルデザインもこれまた超クールです。おそらく今現在世界一カッコいいデザイン誌のひとつではないでしょうか。
この『MONITOR 43』では照明に関するプロジェクトが特集されています。紹介されているのはスティーブン・ホール アーキテクツによる美術館増築(The Bloch Building)、フィリップ・ラーム アーキテクツによるインスタレーション(Diurnism)、ジャン・ヌーヴェル氏らによる人工大理石の展示(Corian Nouvel Lumieres)など。ユニークな照明器具も多く見ることができます。『dcb』はこの特集の最後に2ページ見開きで掲載されています。
表紙は現代美術家のアレクサンダー・コンスタンティノフ氏。記事中で紹介されているカラーテープを用いた建築的インスタレーションはとても興味深いものでした。
ベルギー・TECTUM社から2006年9月に刊行された『Hair Salons』という本に『fit』が掲載されています。
内容はタイトル通り世界各国の美容室を写真と簡単な英・仏・独文で紹介するもの。判型が大きく(B4変形くらい)ビジュアル的にはかなりの迫力がありますが、解像度の低い写真でも平然とでっかく引き延ばしてしまう辺り結構大味な感じです。掲載作品については洗練性より個性と言うか勢いを優先している選んでいる様子。全体的に濃ゆい印象がかえって新鮮です。
おそらく大いに好みの分かれる内容かとは思いますが、ところ変われば編集者のセンスも空間デザインのトレンドも決して一様ではないということを実感できる本。世界は広いです。
Hair Salons (amazon.co.jp)
Hair Salons (amazon.com)
TECTUM
ドイツ・daab社から2006年11月に刊行された『MEDICAL DESIGN』という本に『つかさクリニック』が掲載されています。
本の内容は世界各国の医療施設や薬局の空間デザインを写真で紹介するもの。『JAPANESE DESIGN』、『BEAUTY DESIGN』、『YOUNG ASIAN ARCHITECTS』と同じシリーズです。日本で活動なさっている方では他に大石和彦建築アトリエと村松デザイン事務所が登場しています。
いろいろ有り過ぎてもうとっくに食傷気味なdaabのデザインブックシリーズですが、この本は興味深く見ることができました。特にドイツ、オーストリアの薬局や医療研修施設のデザインには優れたものが多いようです。
わずかに改善の兆しは見られるものの、日本ではこうしたジャンルのデザインはまだまだ軽視されがちです。本来最も手厚いケアが必要とされる空間が圧倒的に貧しいままであることの背景には、既存の医療産業の構造的な問題とともに、デザインと言うものが社会から浮ついた表層的なものとして扱われている状況が重く存在するように思います。その原因の多くは何よりデザイナー自身の浮ついた仕事ぶりにあるのでしょう。
デザインはお金儲けの道具としては広く認知されつつありますが、未だ社会からその価値を本当に受け入れられた存在ではないのだと思います。デザイナーにはもっともっと、精進が必要です。
MEDICAL DESIGN (daab)
MEDICAL DESIGN (amazon.co.jp)
MEDICAL DESIGN (amazon.com)
3/1発行の新潮文庫新刊『大統領特赦』(ジョン・グリシャム著/白石朗訳/原題『The Broker』)下巻カバーにlove the lifeの撮影した写真が使用されています。帯の下に隠れてますけど、機会があれば書店で手に取ってご覧下さい。

写真は一昨年のイタリア出張時に撮影したものです。残念なことに関連プロジェクトは途中消滅してしまいました。で、今年1月になって、小説の舞台となるボローニャの夜景写真を探しておられた新潮文庫装幀部の大森さんが、このブログをご覧になって、あっという間に掲載が決定。世の中面白いこともあるもんです。
肝心の小説はまだ読んでいないのですが、『評決のとき』や『ペリカン文書』の作者による新作とのことで、なんだかとても面白そうですよ。
大統領特赦(下)(新潮文庫)
大統領特赦(上)(amazon.co.jp)
大統領特赦(下)(amazon.co.jp)
ドイツ・daab社から2006年9月に刊行された『YOUNG ASIAN ARCHITECTS』という本に『なんでやねん』、『kranz錦糸町駅前店』、『simpatica』、『dcb』、が掲載されています。
本の内容はタイトルの通りアジア各国の若手アーキテクト(日本語の「建築家」って言葉はどうも不便ですね)の作品を写真で紹介するもの。以前紹介した『JAPANESE DESIGN』や『BEAUTY DESIGN』と同じシリーズです。日本で活動するアーキテクトとしてはグエナエル・ニコラさん、手塚貴晴+手塚由比さん、芦澤竜一さん、トネリコさん他の皆さんが登場しています。
この年で「YOUNG」と言われるのも少々照れくさい感じですが、よろしければお時間のある折にご覧になっていただければ幸いです。
YOUNG ASIAN ARCHITECTS
YOUNG ASIAN ARCHITECTS (amazon.co.jp)
YOUNG ASIAN ARCHITECTS (amazon.com)
『商店建築』の2006年10月号に『夢組新松戸店』が掲載されています。小特集・コンパクトショップのページ。見てね。
同特集にはスピンオフ・塩見一郎氏がデザインした『Gelateria Bar Natural Beat』も掲載されています。付帯記事にはコンパクトな店舗のデザインに関する塩見氏へのインタビューが。『Soup Stock Tokyo』にも言及された内容は、氏のデザインへの真摯な取り組みを感じさせると同時に大変勉強になります。
商店建築/2006年10月号(商店建築社)
付帯記事にはlove the lifeへのインタビューもちょこっと掲載されています。内容は編集部でまとめてもらったものなので、若干ニュアンス的に「あれれ?」と思う部分も。大まかにはほとんど変わりがないのですが、一応書き換えたものをこちらに掲載しておきます。塩田さん、ごめんね(笑)。
『pen』の2006年10月1日号にlove the lifeがちょこっと登場しています。『クリエイターを探せ。』という連載のページ。見てね。
取材を受けた場所はたまプラーザの『simpatica』。オーナー・池田さんご夫妻のご厚意に感謝いたします。インタビューというのは喋る場所によって内容もけっこう変わるものですが、この日は聞き手の萩原さんのおかげもあって、日頃考えていることがリラックスしてお伝えできたような気がします。カウンターに並んで撮っていただいたugaさんの写真もさすがにいい感じ。近々死ぬようなことがあったら遺影に使わせていただきたいですね。
pen(阪急コミュニケーションズ)
『住宅情報 都心に住む』の2006年10月号にlove the lifeがちょこっと登場しています。『空間のプロが愛する空間』という連載のページで夜の中央通りとその周辺について喋らせていただきました。
『レストラン東洋』でビールと食事を摂った後、すっかりいい気分で受けたぐだぐだなインタビューを森さんが驚くほどきれいにまとめて下さっています。柳井さんの撮って下さった写真には日本橋の欄干に寄りかかったダメな酔っぱらい中年が二人。
多くは社会的勝ち組の皆さんが購買層と思われる『住宅情報 都心に住む』ですが、読者の方はこのページをご覧になって果たしてどう思われるんでしょうか。。。
住宅情報 都心に住む(リクルート)
『商店建築』の2006年9月号に『dcb』が掲載されています。見てね。
この号の表紙写真は我らが心の師匠・野井成正さんの近作『志村や』。カフェ&バー特集に作品紹介記事が掲載されています。また、カウンターのディテールを紹介するページには野井さんのインタビュー記事も。理想のバーカウンターについての「できればバーテンダーとの距離は1700〜1800から2000mmくらいあるといいですね」とのコメントには思わずマジですか?!とつっこみたくなると同時に、関西バー文化の奥深さを感じます。
『dcb』が載っているのはカフェ&バー特集の一番最後です。野井さんの記事のついでにちらっとご覧いただければと思います。
商店建築/2006年9月号(商店建築社)
ロシアのインテリア雑誌『Лучшие итерьеры』(the best interiors)2006年2月号(No.44)に『fit』が掲載されています。おそらくここをお読みでロシア周辺にお住まいの方はいらっしゃらないとは思うのですが、もし機会があれば書店でご覧下さいね。

誌面は住宅物件を中心にロシア周辺を含む世界各地のインテリアデザインを紹介する内容。果たしてどんな作品が集められているのかな?と、楽しみ半分、不安半分でページをめくってみたのですが、いやはや、参りました。ものすごくレベルが高いです。モスクワやペテスブルグ、ミンスク(ベラルーシ)、オデッサ(ウクライナ)、辺りで活躍中のデザイナーも実に素晴らしい仕事をしているではありませんか。テイストとしてはデコレーション的要素の強い作品が多いですが、そのセンスの高さには目を見張ります。勉強になりました。
エディターの方とのやり取りはメールで行われましたが、そのわりにはしっかりと取材していただいて、テキストのボリュームも充実しています。本文は当然ロシア語なので、内容は巻末にある英語のダイジェスト版でしか確認できませんが(笑)。エディトリアルデザインもスタンダードながらクオリティの高いもので、とても丁寧な誌面作りをされていることが良くわかります。カッコ良く載せていただいて恐縮&感謝です。
Лучшие итерьеры - the best interiors / Feb. 2006 (No.44)
ドイツ・daab社から2005年10月に刊行された『BEAUTY DESIGN』という本に『aquira hair designs』と『fit』が掲載されています。
表紙ってなんだか嬉しいですね。

本の内容は美容に関する世界の最新インテリアデザインをCOSMETICS、HAIRDRESSER、GYM、DAYSPAの4つに大きく分けて写真で紹介するもの。以前紹介した『JAPANESE DESIGN』と同じシリーズなので、例によって巻頭の短い5カ国語イントロダクションを除けば説明文は一切無し。割り切ってるなあ。
スペインで(しかも主にデジタルフォトから)印刷されていることもあって画質は良く有りませんが、中には他のメディアでは見た事の無いような興味深いプロジェクトも掲載されています。日本で活動するデザイナーとしては柳原照弘さん、エマニュエル・ムホーさん、他の皆さんが登場しています。
現時点(2006年1月半ば)では日本の書店での在庫はまだ無いようです。中身をご覧になりたい方は嶋田洋書さんなどに入荷予定をお問い合わせください。amazonなどではすでに購入が可能です。
BEAUTY DESIGN
BEAUTY DESIGN (amazon.co.jp)
BEAUTY DESIGN (amazon.com/レビュー有り)
米国Graphis社から刊行された『Design Annual 2006』という本に『simpatica』が掲載されています。見てね。
『simpatica』が載っているのは見開き2ページのみとボリューム少なめですが、世界の様々なクリエーターによるグラフィックデザインを中心とするクオリティの高い作品たちの中に混ぜていただいて、なんと言うか、恐縮半分・ふしぎ半分、な気分です。少々高価な本なので、会社で買ってもらったりとかしてご覧いただければと思います。
Graphis Design Annual 2006
Graphis Design Annual 2006 (amazon.co.jp)
先日ドイツの出版社から刊行された『JAPANESE DESIGN』という本に『tsukasa clinic』と『masters craft / shinagawa』が掲載されています。見てね。
内容は日本にある空間デザイン系の作品を、SHOPS、CAFES,BARS & RESTAURANTS、RELAXATION & HEALING SPACES、HOUSES & FLATS、OFFICES、OTHERS、といったカテゴリー別に紹介するもの。テキストはほとんど無し。写真と図面を整然とレイアウトした実に潔いビジュアル本。外国語の苦手な私たちもストレス無しに楽しめた。
掲載作品のセレクトも好感度大。私たちの心の師匠・野井成正さんを筆頭に、小泉誠氏、五十嵐久枝氏、建築家では三分一博志氏の作品がけっこう掲載されているのが嬉しい。一緒に載せていただけて光栄、と言うか恐縮です。。。いままで自分のデザインを懸命に続けて来たことが、なんだかちょこっとだけ報われた気がしたよ。バルセロナの浅倉協子さん、ありがとうございました。
クライン&ダイサム、ワンダーウォール、吉岡徳仁氏あたりの作品もちゃんと押さえられているので、一般のデザインファンの方もどうぞご安心を。
JAPANESE DESIGN
JAPANESE DESIGN (Amazon.co.jp)
JAPANESE DESIGN (Amazon.com/レビュー有り)