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食べたり飲んだり : 下鴨・加茂みたらし茶屋

7/17。『茶寮宝泉』を出て下鴨本通を南へ。北大路と御蔭通の中間辺り右手に『加茂みたらし茶屋』がある。創業は1922年とのことだが、みたらし団子発祥の地とされるだけに元の由来は随分と古いようだ。後醍醐天皇が下鴨神社で休息した際に献上された、あるいは秀吉の北野大茶会に献上された、との言われもある。以下、写真はクリックで拡大。

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上の写真左が通りへ突き出した行灯看板。写真右が木造二階の左側にあるエントランスまわり。マークや提灯などにみたらし団子の意匠がさりげなくあしらわれているのが面白い。店内に入ると正面にカウンターがあり奥にキッチン。フロアの右半分は通り側から奥までがテーブル席。建物の左側には鬼子母神の祠があり、手前の小庭に置かれた緋毛氈の園遊床も客席として利用できる様子。すでにお茶は十分にいただいていたので、この日はみたらし団子をテイクアウト。団子をみつにどぼんと漬けて一気にパッキングする店員の方の見事な手際に思わず目を奪われた。

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で、そのパッケージが上の写真左。三角錐が基本形で、数が10本ともなるとこのように自立する。紐を解いて包み紙と竹皮をはがすと写真右のような状態。たっぷりのみつとともにビニール袋にぎゅっとつまった団子はなんとも迫力のビジュアル。さてどうやって食べようか、と一瞬困惑してしまうのもまた楽しい。

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上の写真がみたらし団子全景。その姿は下鴨神社の御手洗池(みたらしいけ)に浮かぶ水泡を象ったとのこと。5つの団子で五体を表し、先端とその次に間隔をおくのも決まり事らしい。団子はもちもちとした弾力と焦げ目の香ばしさが印象的。そこそこ食べごたえがある。みつは先のビジュアルに反して質感も風味もさらりと上品でくせがない。『初天神』で金坊が買ってもらう団子はきっとこんなだろうな、などと想像しながら美味しくいただいた。それにしても、同じ京都のみたらし団子とは言え『みよしや』とはまるきり別物であることには驚くばかり。次回はぜひ店内であつあつをいただいてみよう。

加茂みたらし茶屋/京都府京都市左京区下鴨松ノ木町53/075-791-1652
9:30-20:30/水休

2010年11月01日 06:00 | trackbacks (0) | comments (0)
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