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珈琲の美味しい店 : 河原町丸太町・かもがわカフェ

6/23。『京のつくね家』での夕食後、『かもがわカフェ』へ移動。2004年オープンの自家焙煎珈琲店。店名は2007年に『SARASAかもがわ』から現在のものに変わっている。その名の通り鴨川にほど近い立地ながら、鴨川に面してはいない。

川端丸太町の交差点から鴨川を東へ渡って右側に現れる最初の路地へ。すぐの突き当たりを左側へ進み、再びすぐの突き当たりを右へ。住宅地をしばらく道なりに北上すると、左手に小さな書店と雑貨店の入った木造の建物が現れる。正面右にある細く急な階段から2Fへ。以下、写真はクリックで拡大。

上りきったところには控えめなアプローチからはちょっと意外なくらいに広々とした天井の高い空間がひろがっている。屋根のかたちや天窓、柱の少なさなどから、もとは工場として使われていた建物であることが分かる。階段の正面にそびえるグリーンの壁には光る鴨のマーク。その向こうはWCで、通路を挟んで左側にキッチンカウンター。さらに奥には大きめの個室があり、上にはロフトが設けられているのが見える。通りに面した窓側へと振り返るとメインの客席。テーブル席の間隔は割合ゆったりしている。床はいい具合にくたびれたウッドフローリング。キッチン、ロフトまわりの白い造作を除く他の壁や天井は素地を生かした節有りの板材で仕上げられている。ラフなところはあっても要所に抑えを効かせたゆる過ぎない雰囲気が良い。窓側に並ぶ二人掛けの席のひとつを選んで、深煎りのブレンドとドゥミタスを注文。

珈琲のやさしくさっぱりとした味わいはブレンドにもストレートにも共通している。店主氏の志向は明確ではあるものの、気分で飲み分けたい向きにはややもの足りない。この感じは徳島の『アアルトコーヒー』に共通するものがある。
一方この日初めていただいたネルドリップのドゥミタスは、抽出の違いを差し引いても、コクも甘味も格別に深くパンチ力十分。これは嬉しい驚きだった。

そして、もしかすると珈琲以上かもしれないこの店の美点がデザートの素晴らしさ。この日いただいた豆乳のケーキも見事な風味と焼き上がりだった。ドゥミタス以外の珈琲の印象が多少弱くてもこれなら納得だ。フードにも選択肢が多く、ラストオーダーは遅め。カフェとしての使い勝手は申し分なく、近所の住人には実に有り難い。夕食や昼食にも近々伺ってみよう。

かもがわカフェ/京都府京都市上京区上生洲町229-1/075-211-4757
12:00-22:30LO/木休

2010年09月04日 17:00 | trackbacks (0) | comments (0)
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