life
life of "love the life"

ちょっといい風景 : 吉祥寺・井の頭池

4/6。吉祥寺でケーキを買ってから井の頭公園を横断して古田さんのアトリエへ。花見シーズン終盤の桜の名所は夕刻にも関わらずかなりの人出。写真は井の頭池に掛かる七井橋の中央から南東側を見たところ。

080406_inokashirapark.jpg

水面に浮かぶボートが桜以上に満開だった。特に向こうの方なんかはほとんど芋洗い状態の浮かれっぷり。これはこれで壮観だ。

2008年04月29日 08:00 | trackbacks (0) | comments (0)

都市とデザインと : 阿佐ヶ谷・ひねもすのたり

4/4。阿佐ヶ谷で打合せを二件。夕刻早めに『ひねもすのたり』で食事とひと休み。作家ものの器の販売も行うカフェ。2006年7月オープン。場所はJR阿佐ヶ谷駅北口を出て、線路沿いの小さな商店街にある小さな木造商店の2F。ポットのマークが入ったグリーンの小さなテントと、横長の行灯サインが目印(外観の写真)。地上階には韓国総菜店が入っている。初めて訪れたのは前月のことで、この日は2度目。

テントの下にほとんど軒は無く、すぐ目の前に急な階段が現れる。すれ違いの不可能な幅を白漆喰の壁に挟まるようにして上り、左手にある白い木枠の引戸から店内へ。

080404_hinemosunotari02.jpg

コンパクトな空間は、白漆喰の壁、シルバーにペイントされた合板張りの天井、暗色のウッドフローリングによって簡潔にまとめられている。客席としてはおそらくオリジナルのテーブルが4つあるのみ。その他のチェアや展示棚などには、中古品と思しい家具類がバラバラに用いられている。
一見したところ緩めで、ともすると家庭的と形容したくなる体裁ながら、細部に施された仕事は厳しいものだ。各造作の見切の納まりがシンプルで実に美しい。天井は底目地でグリッド状に区切られ、照明や換気、スピーカーなどの設備類は全てその中に整然とレイアウトされている。真四角に切り抜かれた箇所の上部にはどうやら天窓があるようで、ふと見る度に光の色が変化することに不思議な感覚を覚える。
北側に面した開口部まわりは大方新しく作り直されたもの。引き違い窓の気密性は高く、不要となった雨戸の戸袋は木造作で丁寧に封印されている。ほとんど白色で覆われた展開面の中で窓枠だけは黒くペイントされており、外を見ると逆光と植栽の中に溶け込んで、まるで影のように存在感が無い。
建築的基本性能が高く、緩さの中に節度を要求する空間デザインを手がけられたのは堀部安嗣氏。

080304_hinemosunortari01.jpg

上の写真は前回にいただいたおぜんざい(温)。玄米の餅(ワッフルメーカーで焼いたのだろうか)と甘さ控えめの汁粉。穀物の食感がいい。こちらはゆずと小豆のパウンドケーキ。これまた香ばしく美味い。お茶はそれぞれ浅煎り初摘み白折茶と煎茶。特に煎茶が素晴らしく、帰りに茶葉を購入。京都・和束町にある中井製茶場の有機栽培茶とのこと。

080404_hinemosunotari04.jpg

この日は上のおそうざいセット(上)とオムカレー(下)を注文。どちらも素材の持ち味が引き立つ品。オムレツ+カレー+雑穀のマッチングは意外で新鮮だった。それぞれに個性的な器も楽しい。隅から隅まで女性オーナーのセンスが行き届いている。

営業の終わる時刻が早く、週休2日というマイペースさだが、この店の持つ計算された素朴さは他に代え難い。わざわざ訪れる価値は十二分にある。また近々にお伺いしたいものだ。

ひねもすのたり/東京都杉並区阿佐谷北1-3-6-2F/03-3330-8807
11:30-19:00/木日休

2008年04月28日 02:00 | trackbacks (0) | comments (0)

都市とデザインと : 東京メトロ日本橋駅コンコース

4/1。午後から原宿方面で打合せをふたつ。銀座へ移動して松屋でソットサス展。十一房珈琲に立ち寄ってから、そのままあれこれ話し合いつつ中央通りを北上。日本橋まで歩いたところで地下鉄へ。

080401_metronihonbashi.jpg

ラッシュアワーを過ぎて人通りのまばらなコンコースを見渡すと、いつも気になっていた不思議な天井造作が一際目立つように思えたので、少ししゃがんだ位置から撮影。

金属ハニカムを透明樹脂のシートで挟んだ六角形のパネルが頭上を埋め尽くす様子はなんだかレトロフューチャー的だ。蛍光灯のシーリングライトはパネルの形状に合わせたオリジナルだろう。なんでまたこんな凝ったデザインが施されたのか。働き蜂へのオマージュだとすれば悪趣味だが、おそらく気にするほどの深い理由は無いのだろう。

2008年04月23日 10:00 | trackbacks (0) | comments (0)

食べたり飲んだり : 向島・長命寺桜もち山本や

3/29。今戸で仕事の後、隅田川の土手へ。満開の桜を眺めつつ、桜橋を渡ってすぐの向島にある『長命寺桜もち山本や』(ちょうめいじさくらもちやまもとや)を初めて訪れた。創業はなんと1717年。初代山本新六は桜餅の考案者と言われる。

この日はイートインのスペースが閉まっていたので、6個入りをひとつ持ち帰り。包みを解き、紙箱を開けたのが下の写真。

080329_chomyojisakuramochi01.jpg

桜の葉の塩漬けがぎっしり。芳香とともに春の風情が溢れ出す。

080329_chomyojisakuramochi02.jpg

さながら発掘するようにして桜餅を取り出し、煎茶とともにいただいた。薄い餅に餡を挟み込んだその味は、実に拍子抜けするくらい素朴なもので、初めて食べたにもかかわらず、なんだか懐かしい心持ちがした。なるほど、桜餅の主役は元来桜そのものだったのか。「花より団子」なる慣用句は、この店に限ってはどうやら当たらない。

長命寺桜もち山本や/東京都墨田区向島5-1-14/03-3622-3266
9:00-18:00/月休

2008年04月22日 04:00 | trackbacks (0) | comments (0)

食べたり飲んだり : 新橋・かおりひめ

3/27。内幸町ホールで円丈師匠と栄助さんを見た後で食事。JR新橋駅の西側(汐留側)、地下鉄銀座線新橋駅2番出口すぐ近くにある『かおりひめ』を初めて訪れた。香川県と愛媛県の物産アンテナショップ「せとうち旬彩館」のエントランスから階段を2Fへ。入口で人数を告げ、作務衣姿のスタッフ氏の案内で窓際のテーブル席に落ち着き、飲み物を注文。見回すとフロアには大テーブルにカウンター、小上がりもあって思いのほか広い。内装は飴色と暗色の木製家具を中心とするざっくりとした造りで、夜の照明は控えめ。居酒屋的でも食堂的でもある空間だ。

ラストオーダーが近かったため、食べ物も一気に頼む。讃岐のしょうゆ豆、宇和島のすくいちりめん、讃岐豚角煮など。中でも佐田岬の岬鯵(はなあじ)の造りは超の付く絶品だった。その味の濃厚なことこの上ない。

080327_shinbashikaorihime.jpg

上の写真は宇和島の太刀魚の竹まき焼き。豪快なビジュアルに思わず「なんでわざわざこんなことを?」と疑問の沸き上がる料理だが、食べて納得。甘いたれを付けて炙られた太刀魚の旨味と上品な竹の移り香。実に芳しく、シンプルで、美味い。

仕上げは鯛のひゅうが飯、佐妻汁(さつまじる)にざるうどん。甘麦みその香りが独特な佐妻汁は特に印象的な品だった。讃岐の地粉「さぬきの夢2000」使用のうどんもなかなかのもの。こちらはランチ時に改めて真価を判断したいところ。

ドリンクを1杯ずつしか頼まなかったとは言え、一人2000円そこそこの会計には驚いた。年末年始を除いて無休、しかも11:00から23:00までほぼノンストップでの営業とは有り難い。地元四国にもこれほど使い勝手のよい店は無いんじゃないか。今後、新橋・銀座界隈での定番食事処となりそうだ。

かおりひめ/東京都港区新橋2-19-10新橋マリンビル2F/03-5537-2684
11:00-16:30,17:00-23:00(LO22:00)/無休(年末年始休)

2008年04月14日 01:00 | trackbacks (0) | comments (2)

オルタナ系日本茶 : 静岡/三方原・根洗松銘茶

マルミヤ製茶に続き、静岡は三方原の根洗松銘茶(日本農産株式会社)の品種・産地別ストレート煎茶をいくつか取り寄せてみた。下の写真左から『霧山一刀』(100g)、『霧山無心』(100g)、『蘭竜』(100g)。

071108_nearaimatsu.jpg

筆頭に挙げたいのは何と言っても『霧山無心』。7132号(静岡県茶業試験場の系統番号)のストレート茶。第一印象は極めて控えめ。ところが飲み進むうちに奥深い風味がじわじわと咥内を満たし、二煎目をいただく頃には甘く清涼な香気に包まれたような気分となる。まるで魔法の水。『霧山一刀』は「やまかい」のストレート茶。こちらは打って変わって甘味と苦味が力強く、どっしりとした味わい。
そして『蘭竜』は「印度雑種131号」のストレート茶。このお茶の風味は全くもって異次元のものだ。一口いただくと高級なジャスミンティを思わせるような華やかな香りが咥内を駆け上がる。なんと、これも煎茶か。

それぞれ実に個性的なお茶だったが、その根幹にある「上品さ」は共通しているように思われる。根洗松銘茶ではこれらの茶を栽培するにあたって、阿多古川(天竜川上流)にある古生層の岩石を小砂利に砕き、10アールあたり1トンの分量で畑に混ぜたそうだ。魔法の秘密は、その茶木が根ざした土壌と、生産に関わる人々の飽くなき探究心にあるのかもしれない。

根洗松銘茶

2008年04月10日 00:00 | trackbacks (0) | comments (0)
back|mail
copyright