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食べたり飲んだり : 下北沢・CICOUTE CAFE

5/1。午前中に青山で打ち合わせ。午後から品川で視察後、春風亭栄助独演会を見に下北沢へ移動。まだ時間が早かったので『CICOUTE CAFE』(チクテカフェ)でひと休みと軽い腹ごしらえすることに。2000年12月にオープン。駅西口を出て左手の住宅街へ。フィットネスクラブの角を右折すると蔦の絡まった小さなビルが現れる。その1Fの軒先にある素っ気無い行灯看板と、教会用の木製椅子が引っ掛けられた折りたたみ式の袖看板が目印。下北に来るのもこちらを訪ねるのもずいぶんと久しぶり。

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自販機と公衆電話の間を通り、アルミ枠にガラスのエントランスドアから店内へ。照明はかなり暗く、要所にスポットライトが2、3あるのを除き大方が小振りなペンダントライトでまかなわれている。右手に焼き菓子やコーヒー豆の並ぶ物販棚、左手にレジカウンターとキッチンを見ながら奥へ進むと、2人用と6人用の古い木製テーブルがひとつずつ。最奥左にある手洗への通路に沿って、小さな1、2人掛けのカウンター席が設けられている。椅子は看板と同様の教会用で、2人用テーブルのみ黒っぽいクッション席(もとは6人用テーブルの方がクッションだった)。壁や間仕切りは全面オフホワイトの塗装で床はモルタル。

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内装のつくりそのものは極めつけに簡潔で、店内に余分なディスプレイ的要素は何一つ見当たらない。細部に目をやると、うっすらと表面の凹凸を残した木造の柱や家具、照明器具、食器類などが、控えめながら確かな手仕事の跡を感じさせる。フードやドリンクもまた素朴で飾り気が無い。特に素晴らしいのはマフィン。さっくりとした表面にもっちりとした歯ごたえ。噛み締めれば濃厚な穀物の味がする。

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登場当時「カフェブーム以後」を象徴する店として存在感を放った小さなカフェは、8年を経た今も変わること無く淡々とそこに有り続け、次第に老舗の空気感を纏いつつあった。ここにしかない質素の美を味わいに、また近々立ち寄らせていただこう。

CICOUTE CAFE(チクテカフェ)/東京都世田谷区代田5-1-20
03-3421-3330/12:00-20:30(LO)/水休

2008年06月24日 19:00 | trackbacks (0) | comments (0)
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