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life of "love the life"

update info, 仕事してるんです : alternative・完成写真アップ

love the lifeの最新作『alternative』の完成写真をアップしました。worksからご覧下さい。フォトグラファーは佐藤振一さん。

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『alternative』(オルタナティブ)は、「和食」を「日本人が発想する料理」と再解釈し、現代的でユニバーサルな視点から創作されるユニークな料理を提供するレストランです。場所は東急自由が丘駅から歩いて12、3分の距離にある学園通りに面した築20数年のちいさなテナントビルの2Fです。近隣の多くは住宅地ですが、古くは『シェルガーデン(ザ・ガーデン自由が丘)』、新しいところでは『モンサンクレール』などの有名店に代表されるこの地域は自由が丘市街の北のエッジでもあります。

地上からのアプローチは専用階段ひとつだけで、100平米ほどの店舗区画には通りに面した開口部がほとんどありません。設計前にここを視察した際、特に印象的だったのは建物の南東側角に設けられたサンルームから差し込む穏やかな自然光でした。私たちはこの光を手がかりに、周辺の浮ついた雰囲気とは無縁の特別な場所をデザインすることは可能かもしれないと考えました。2004年に国立近代美術館で見た『松島図屏風』(尾形光琳)の波間の表現、あるいは絵巻の場面転換に用いられる霞の表現のようなものが、ぼんやりと頭に浮かびました。それはおそらく金地、銀地の鈍い光に包まれた「濃密な余白」のイメージだったように思います。

フロアは2つのレベルに分かれており、店舗区画のちょうど中央に50cmほどの段差がありました。私たちは既設のエントランスドアに面した西側のフロアにレセプションとキッチンを、サンルームとひと繋がりになった東側のフロアに客席を単純に割り当てました。客席東面と北面の壁沿いにはベンチシートを配置し、テーブルとチェアを含むそれぞれの領域をタペストリー加工(サンドブラスト+フッ酸処理)を施した強化ガラスのパーティションで曖昧に分けました。サンルームと客席の境にあった袖壁もまたパーティションと同サイズのタペストリーミラー張りとし、空間の連続性を強調しています。ベンチシートの背から天井までの壁面には上下で光源の異なる間接照明を施し、パーティションの配置とは無関係に客席全体をカバーする鍵型の光の面を構成しました。

客席の壁面とレセプションにかけての動線上には、緩やかなカーブを描くヘアライン加工のステンレスパイプをいくつか配置しました。階段状のディスプレイ台と円弧状にくり抜かれた天板を持つレセプションカウンターには一体的な艶消しの黒いボリュームを与え、茶釜とドリンクサーブのための設備、レジスターなどの機能を埋め込みました。これらの要素には『松島図屏風』のモチーフである波と岩場が、より抽象的なイメージとして引用されています。

オーナーシェフの渡辺佳則さんは和食のみならず様々な料理店の厨房を担当された経験豊かな人物で、『バワリーキッチン』や『ロータス』の立ち上げ時のチーフシェフでもあります。オープンキッチンで実に機敏に、いかにも楽しげに、たくさんの料理を魔法のようにつくり出す長髪のシェフを『ロータス』のカウンター席から「カッコいいなあ」と眺めていたのはもう7年も前です。その後長らく姿を見なかったそのシェフ、渡辺さんと昨年になってお会いし、オーナーとして取り組まれる初のレストランをデザインさせていただくことになるとは、まったく思いも寄りませんでした。縁は異なもの、です。

『alternative』の料理の素晴らしさは私たちが補償するまでもありません。果たして、その空間が当初の意図通りの「濃密な余白」として渡辺さんのクリエイションをより引き立てることに成功しているかどうかについては、ぜひ実際に訪れて確かめていただければ幸いです。

施工担当はイカハタの清原さん。万全なるサポートに心より感謝いたします。クールなグラフィックワークを一手に引き受けて下さったのはアラタメさん。ライティングデザインに関する協力と、LEDライティングの設計を手がけて下さったのはmuse-Dの鈴木さんと八木さん。キッチンのステンレス造作と厨房機器を手配して下さったのはホシザキの川田さんとウチダステンレス工業さん。ベンチシートとテーブルとチェアの製作はキノシタの西村さん。皆様大変お疲れさまでした。

alternative(オルタナティブ)/東京都目黒区自由が丘 2-3-16-2F
03-3725-6730/12:00-14:00,18:00-23:00(LO21:30)/日祝休

November 20, 2007 2:00 PM | trackbacks (0) | comments (2)
comments

また一つ東京にクールな食空間が生まれましたね。
おめでとうございます&お疲れさまでした。
あの白い空間を見て地中美術館のモネの睡蓮の部屋を思い出しました。
また食べに行かねば!

posted by: タロヲ : November 21, 2007 8:24 PM

>タロヲさん
よろしければぜひご一緒しましょう!
メールしますね。

posted by: 勝野+ヤギ : November 22, 2007 4:09 AM

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