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珈琲の美味しい店 : アンセーニュ・ダングル

『Cafe Enseigne D'angle』(カフェ・アンセーニュ・ダングル)の3店舗を先日ようやく巡り終えた。場所は原宿(下の写真左)、広尾(下の写真中)、そして自由が丘(下の写真右)。

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中でも原宿店は最も古く(現在の本店は自由が丘店)、この店からは『武蔵野珈琲店』(吉祥寺)、『トロワ・バグ』(神保町)、『トロワ・シャンブル』(下北沢など)、『カフェ・リドル』(京都)、『宮越屋珈琲』(札幌など)などなど、数多くの名店マスターが輩出されている。オーナー氏は六本木の『カファ・ブンナ』にいらした方。ちなみに『カファ・ブンナ』をお一人で切り盛りされているあのシャンソン通のマスター氏は『コクテール堂』系の店舗スタイルを確立された人物なのだそうだ。また(これは完全に余談だが)、『カファ・ブンナ』の下階に昨年始めまで内田繁氏デザインの伝説的バー『バルコン』が存在したことは、空間デザインに携わる私たちにとって忘れ難い。店に歴史有り。

フレンチスタイルをうたう『アンセーニュ・ダングル』のブレンドは当然ながら深煎りネルドリップで、パンチ力満点。特にドゥミタスは、口に含むとエイジングされた珈琲豆の持つ苦み、酸味、そして甘みのすべてが一気呵成に押し寄せてくる。決して奇麗な味わいではないが、野蛮さの中にも筋の通ったところを感じさせるこの店の珈琲には、やはり他に無い魅力がある。暖かい季節には琥珀の女王(グラスで供される冷たい珈琲)も美味しい。店のデザインにも一貫性がある。漆喰とダークに染色された木材、そして煉瓦を大胆に用いた内外装は奥様方にも受け入れられ易いが、実のところはむしろ男らしく豪快な意匠だと言える。ライティングについてはスタンドライトと間接照明がメインでダウンライトがとても少ないのが特徴。店内はほの暗い洞窟のようだ。わざわざカウンターから離れた場所にレジを置くスタイルも3店に共通している。さらに嬉しいのはどこも無休で23時まで営業していること。店の規模については各店様々。コンパクトで隠れ家的な原宿店もいいが、自由が丘店の大空間も捨て難い。

Cafe Enseigne D'angle(カフェ・アンセーニュ・ダングル)
10:00-23:00/無休
原宿店/東京都渋谷区千駄ケ谷3-61-11-102/03-3405-4482
広尾店/東京都港区南麻布5-15-25-2F/03-3449-8853
自由が丘店/東京都目黒区自由が丘1-13-6/03-3725-4749

2005年05月08日 08:03 | trackbacks (0) | comments (0)
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