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食べたり飲んだり : 牛丼一筋じゃなかったのか

牛丼、復活の道険し 味の再現、難しく−−吉野家
東京都中央区の築地市場内にある吉野家築地店。平日の正午過ぎには店内の15席が埋まり、順番待ちの客が店外に列を作る。お目当ては国産牛肉を使った「牛丼」。並盛500円と割高だが、客は満足そうに牛丼をかき込む。
現在、牛丼が食べられる吉野家は創業店の同店や競馬場など全国で10店だけ。残る975店では、2月11日から牛丼は消えたまま。BSE(牛海綿状脳症)で昨年12月に米国産牛肉の禁輸措置が取られてから、吉野家ディー・アンド・シーは何度となく牛丼販売の継続策を検討した。しかし、結論は「無理」だった。
吉野家の牛丼は、原料の99%が米国産牛肉の「ショートプレート」と呼ばれるあばら部分のバラ肉。1頭から10キログラムしか取れず、吉野家の年間3万トンの需要を満たすには300万頭もの牛が必要だからだ。代替肉の最有力候補は年間800万頭を出荷する豪州だが、えさのほとんどは牧草で、「穀物がえさの米国産と違い、においや味が牛丼には向かない」(吉野家)という。
国産牛肉を使って食数限定で再開する方法もあるが、吉野家は「うちの味は1日500食分の食材を煮込まないと出ない」と否定的だ。肉のうまみやたまねぎの甘みなどがタレに溶け込まないと味が落ちる。地域限定の再開も、店舗の3分の1を占めるフランチャイズ経営者から「不公平だ」との声が上がる可能性があり踏み切れない。
安部修仁社長は「牛丼に負けない商品をひたすら探す」と話している。3月から“本命”の代替メニューとして、豚丼を発売したが、看板商品を欠いた吉野家の業績は、05年2月期には経常利益が前期の3分の1に減る見通しだ。【小林理】(Mainichi INTERACTIVE)

要するに吉野家の味を再現するには豪州産や国産の牛肉では無理で、米国産牛肉がどうしても必要とのこと。吉野家の社長さんは『牛丼に負けない商品をひたすら探す』とおっしゃっている。

いろいろ大変なのはよく分かるんだけど、ちょっと悲しい発言だなあ。結局牛丼という看板メニューを捨ててしまうのか。つまり吉野家は“牛丼一筋”じゃなくて“米国産牛肉一筋”だったと言うことだ。「肉が変われば味も変わるけど吉野家の名に恥じない美味い牛丼を必ず復活させるから待っててくれよ!」と言って欲しかった。

看板に偽りのある商売なんてあっと言う間に消費者から見限られるだろう。今度こそダメなのか吉野家。

営業の変更に関するお知らせ(吉野家・03/12/30)
うわっ、吉野家が吉野家じゃなくなっちゃう!
 (中村謙太郎の「フィィィル!」・03/12/30)

2004年04月19日 16:44 | trackbacks (0) | comments (0)
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