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落語初心者のメモ : 落語初心者のメモ 2009年12月

12/10。鈴本演芸場12月上席楽日。春風亭朝呂久さんで「出来心」、三遊亭天どんさんで「たらちね(改)」、鏡味仙三郎社中の大神楽、春風亭柳朝師匠で「武助馬」、昭和のいるこいるの漫才、柳家三三師匠で「加賀の千代」、春風亭百栄師匠で「激突道案内」、五街道雲助師匠の「強情灸」で仲入り。柳家紫文師匠の三味線漫談、入船亭扇辰師匠で「紋三郎稲荷」、アサダ二世先生のマジック、トリは三遊亭白鳥師匠で「メルヘンもう半分」。
元気でかつ安定感のある前座離れした朝呂久さん。天どんさんの「たらちね(改)」はお千代さんがアメリカ人とのハーフ。文語調とブロークン過ぎる英語が混じって滅茶苦茶に。シンプルかつ巧妙に練られた爆笑根多。まくらの脱力具合も含め独自の領域に。百栄師匠もならではの勢いある新作で嬉しい。雲助師匠はお下劣なギャグ満載の噺を明るく粋に。
扇辰師匠はこの日初めて拝見した。どうして今までチェックしなかったのか、と悔やまれる素晴らしさ。単純で間抜けで丸きり古典的な噺をチャーミングなキャラクター造形とともに情感たっぷりに描いて会場をタイムスリップさせる。なんとも綺麗で、力強い。
白鳥師匠の新作は「もう半分」の登場人物をムーミンのキャラクターに置き換えてしまう力技。細かいくすぐりに爆笑しつつ、その丁寧な作り込みに驚嘆。ついには独特の哀感まで生み出されてしまっている。いやはや、凄いものを見させていただいた。

12/17。水天宮前・日本橋劇場で『日本演芸若手研精会 第三百四十回 師走特別公演』。古今亭志ん坊さんで「元犬」、入船亭遊一さんで「真田小僧」、春風亭一之輔さんで「河豚鍋」、桂平治師匠で「鈴ヶ森」、仲入り、瀧川鯉橋さんで「粗忽長屋」、柳家三之助さんで「芝浜」。
明朗さが好感度大の志ん坊さん。自らの毒舌で勝手に追い込まれてゆく一之輔さんのまくらはいつもスリリングで良い。食事シーンのオーバーアクションに爆笑。初めて拝見した平治師匠はエンターテイメント性抜群。新米泥棒の悪ノリぶりが可笑しいのなんの。どういうわけか仕草が権太楼師匠にそっくりだ。
そして、この年末最初(でおそらく最後)の「芝浜」をまさか三之助さんで拝見するとは。真打昇進直前の貴重な時期に遭遇出来たのが有り難い。練り上げられたオリジナリティのあるディテール。幕切れの格好良さは秀逸。いいものを見せていただいた。中盤までの流れは今後さらに進化するだろう。楽しみ。

12/21。代官山で『+ing Attic寄席』。立川志の春さんで「花色木綿」、立川メンソーレさんで「堀之内」、仲入り、志の春さんで「宿屋仇」。
志の輔師匠の三・四番弟子のお二人。師匠の居ない会は初めてとのことで最初は極度に緊張なさっていたようだがどうして、安定感のある高座で大いに笑わせていただいた。志の春さんはフリートークでもセンスが光る。根多は終盤にテンションがやや落ち気味か。メンソーレさんは元来腹黒さが持ち味と見た。お上手なだけ余計に素の面白さを発揮するまでが難しいのかもしれない。とは言え、恐らくお二人ともブレイクスルーは間近だろう。またどこかで拝見できるのが楽しみだ。

12/22。池袋・東京芸術劇場小ホールで『百栄落語ぐっちょり』。春風亭百栄師匠で「七つのツボを押す男」と「トンビの夫婦」、柳家喬太郎師匠で「柚子」、仲入り、林家きく麿さんで「パンチラ倶楽部」、百栄師匠で「最期の寿限無」。
以前に拝見した時よりもぐんとキレ味を増した「七つのツボを押す男」。その構造が浪曲「石松三十石船道中」になっていることに今ごろ気がついた。「トンビの夫婦」は三升家う勝さんの作で長屋が舞台のDV根多。ほのぼのした展開がなんとも不思議。喬太郎師匠は季節に因んだ親子人情根多。師匠演じる子供は野蛮でアンバランスでハイテンションで可愛らしい。きく麿さんは下らないギャグをひたすら連ねて微妙な雰囲気のままバッサリ、というまさに期待を裏切らぬ高座。
「最期の寿限無」は虚実が危うく入り混じる百栄師匠ならではの根多だった。「天使と悪魔」よりも設定が数段シンプルな分、哀感と滑稽さの対比が凄まじい。最高に切なく、馬鹿馬鹿しいサムアップ。

2010年03月01日 23:00 | trackbacks (0) | comments (0)
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