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旅に出てきました : 帰省ツアー 2009-2010・1-2日目

昨年12/24。恒例の年末年始帰省ツアーへ出発。午後のスカイマークで神戸空港入り。三宮から新快速ですぐに京都行き。今回は帰省以外にもいろいろと用事がある。

初日のミッションをこなしての夕食は『お数家いしかわ』。辻村久信デザイン事務所が内装を手がけた和食店。開業は2006年。四条通りを高倉通りで南下し、ほどなく右手に現れる町家右脇の路地を奥へ奥へ。左手に連なる長屋の一角に「いしかわ」の小さな表札がようやく見つかる。

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引戸から店内に入るとフルオープンのキッチンカウンターが出迎える。その右側にある吹き抜けは京町家ならではの水廻りを備えた土間の名残だ。手前の段を上がり、この日はカウンターの中ほどへ。席は低めで小振りの椅子式。キッチン側は土間の床レベルをほぼそのまま生かしており、スタッフ方との目線に違和感は無い。最奥に一部区画されたキッチン。その並びのカウンター突き当たりに市松模様の光壁があり、これが唯一の内装的アクセントとなっている。

それより何より、この店の中心となるのはカウンター上の大皿に盛られた総菜類と、カウンター内のダイナミズムに他ならない。私たちにとっては幸いな事にこの日は客足がほとんど無く、食事後、和装に割烹着の女将(帯はサンタクロースの刺繍入り)に2階の座敷席も案内していただくことができた。重厚な躯体がスケルトンの状態で露出し、最少限の設備や造作が寄り添う。吹き抜けを通して賑わいが全体に拡がる構成が実に明快な引き算のデザインだ。

寒鰤と帆立の造り、関鯖の一夜干し焼きに加えて九条ねぎの和え物、鰊と茄子の煮付、鰰の南蛮漬け、里芋の唐揚げ等を。じゅんさいの赤だしとご飯で締め。料理は至って気取りのない、それでいて品良く、きちんと手のかかったもの。そして実に有り難いリーズナブルさ。町家の和食店にはややアッパーに過ぎるBGMも、もう少し店内が混んでいればおそらくそれほど気にならないだろう。おかげで日中の疲れも吹き飛び、気持ちよく宿へと戻る事ができた。またぜひお伺いします。

お数家いしかわ/京都府京都市下京区高材木町221-2/075-344-3440
17:30-23:00LO(日-22:00LO)/不定休

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12/26。『スマート珈琲店』で朝食。1932年に創業(当時の店名は『スマートランチ』)の自家焙煎珈琲&洋食店。御池通を寺町通で少し南下すると、右手に金属サッシの地味な店構えが現れる。中央のドア上には「Coffee Smart」の特徴的な切り文字ロゴタイプと「元木」の表札がちょこんと添えられ、左側の焦茶色のタイル壁には小さなショーウィンドウの設え。

店内に入ると正面にコーヒーカップや珈琲豆などの陳列されたガラス棚があり、すぐ左にレジカウンター。右には大きな焙煎機があり、白髪のマスターが作業に勤しんでいらっしゃった。ガラス棚と焙煎機の間にある通路を奥へ進むと両側に喫茶のテーブル席。左はベンチシート式。右には2Fの洋食フロアへの階段がある。通路の突き当たりにはキッチンとパントリー。床、壁、天井を覆う暗色の木造作には簡素ながら丁寧な仕事ぶりが伺える。ランプ調のシャンデリアが控えめな装飾となり、ベンチ上にある蛍光灯の間接照明が空間を引き締める。

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この日はベンチシートの中央に納まりブレンドとフレンチトーストとホットケーキを注文。

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味といい、ボリュームといい、どれも安心かつ納得の内容。コクの塊のようなブレンドもモーニングコーヒーとしては悪くない。ただ静かに平均以上のサービスを提供し続けて70年余り。なんたるクールさ。

スマート珈琲店/京都府京都市中京区天性寺前町537/075-231-6547
8:00-19:00(ランチ11:00-14:30/火休)/無休

日中のミッションをいくつかこなし、昼食も採らずに宿にて連絡事項を片付けふたたび外へ。また宿に戻って作業の後、夜も深まりつつある頃ようやく『両川』で夕食。和食ベースの創作料理店。オープン年は不明。

烏丸御池の交差点を北上し、一本目の押小路通りを左へ。しばらく進むと左手にレストランのようなペンキ塗りの木製ドアが現れる。店内は通りに沿って横に細長く、奥行きはせいぜい二間ほど。小さな面積の半分近くはキッチンカウンターが占め、その左脇にテーブル席がいくつか置かれている。この日はカウンター中ほどの席へ。背中は壁を挟んですぐ通り。ほとんど坩堝と化したフロアを店長氏とスタッフの計お二人が手際よく仕切る。

いただいたのは泡々酒に酒盗、豚肉の酒粕焼き、煮込み盛り合わせなど。シンプルかつひねりの効いた味付けで美味い。特に鶏肉の唐揚げが秀逸。時間が遅かったためいくつか品切れがあったのが悔やまれる。次回は名物の鯖煮をぜひ。独特な品揃えの日本酒もチェックのしがいがありそうだ。

両川/京都府京都市中京区蛸薬師町293/075-222-1441
11:30-14:00LO,17:30-23:30/日祝休

その後、三条通りまで南下して『カオカフェイシカワ』へ二度目の来訪。深夜営業のありがたみを早速実感した。スパークリングワインにビターでスパイシーなチョコレートケーキが良く合う。妙に水っぽいTMR似の店長氏のキャラクターもなんだか味わい深く思えて来たなあ。

2010年01月28日 05:00 | trackbacks (0) | comments (0)
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