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落語初心者のメモ : 落語初心者のメモ 2009年4月

4/4。深川江戸資料館で『第13回特撰落語会』。三遊亭歌る美さんで『たらちね』、柳亭市楽さんで『長屋の花見』、瀧川鯉昇師匠で『千早振る』、仲入り、柳亭市馬師匠で『あくび指南』、柳家さん喬師匠で『井戸の茶碗』。
微妙過ぎる間合いと仕草。のんびりと自由な雰囲気のなかに突発的な笑いどころが断続する鯉昇師匠の高座の楽しさは、ちょっと殺人的だ。おなか痛い。市馬師匠はさらりと終えて、さん喬師匠は安心のお得意根多。とても贅沢で幸せな気分の残る会だった。

4/9。青山・OVEで『古今亭菊之丞独演会』。柳家花いちさんで『たらちね』、菊之丞師匠で『茶の湯』、利休饅頭とレモングラスほうじ茶付きの仲入りを挟み、菊之丞師匠で『お見立て』。
ギャグ満載でたっぷりの『茶の湯』から仲入りのおやつへの流れが楽しかった。利休饅頭は丸きり想像通りのデンジャラスなビジュアル。食べてみると意外な美味しさに二度びっくり。続いての『お見立て』は極めて丁寧に、それでいてのびのびと。楽しいと同時にため息の出るような絶品の高座。会場設備や音響がもう少し整えば相当良い会になりそう。ぜひ続けていただきたい。

4/11。三鷹市芸術文化センター星のホールで『柳家さん喬独演会』。柳家わさびさんで『狸の鯉』、さん喬師匠で『らくだ』、仲入り、ダーク広和先生のマジック、さん喬師匠で『たちきり』。
二席ともに圧巻。噺の流れを簡略化しつつ、細部を徹底して情感豊かに描く。それによって、特に『たちきり』は終盤わずかにカットインする三味線に加え、夢から覚めたような軽やかでバッサリとしたエンディングが鮮やかに際立つ。

4/17。なかのZERO小ホールで『落語教育委員会』。三師匠のコントに続いて春風亭一左さんで『幇間腹』、三遊亭歌武蔵師匠で『寝床』、仲入り、柳家喜多八師匠で『明烏』、柳家喬太郎師匠で『肥辰一代記』。
旦那と繁蔵の絶妙な掛け合い、さらに細かなギャグをこれでもかと散りばめて、笑いを途切れさせない歌武蔵師匠。爆笑。続く喜多八師匠は源兵衛と多助のキャラクターを生き生きと魅力的に描く。緩急激しい展開に目はもう釘付け。そして喬太郎師匠は三遊亭円丈師匠の新作。思い切りシモな設定の噺を、端正な語り口でなんだかイイ噺にねじ伏せてしまうイリュージョン。汲めるっ!

4/18。三鷹市芸術文化センター星のホールで『立川志らく独演会』。柳家一琴師匠で『真田小僧』、志らく師匠で『短命』、仲入りを挟み志らく師匠で『紺屋高尾』。
三人家族のほのぼのしたやりとりがホームドラマを彷彿させる一琴師匠。ミラクルなボケっぷりの八五郎と、暴走する隠居の会話がスリリングな志らく師匠。なんとも楽しく、凄い。『紺屋高尾』は久蔵の狂気を際立たせる演出が新鮮。全体的には未完成の感はあるものの、今後の進化が実に楽しみ。またぜひ拝見せねば。

2009年05月20日 03:00 | trackbacks (0) | comments (0)
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