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食べたり飲んだり : 麻布十番・浪花屋

8/9。『更科堀井』で食事の後、『浪花屋』にも立ち寄った。たい焼きと甘味、軽食の店。1909年に麹町で開業し、40年ほど前に麻布十番へ移転。以後木造の店舗での営業を続けていたが、2005年に建て替えのため麻布十番温泉近くの仮店舗へ一時移転。2007年5月に再びもとの場所での営業を再開した。創業者の神戸清次郎は大阪の出身で、たい焼きの考案者とされる。

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ひとつの金型で一匹ずつしか焼けない製法のため、縁日のたい焼きのように量産することはできない。この日は2Fのカフェスペースで並ぶこと十数分、テーブルに着いて注文してからさらに十数分待った。と言ってもこのくらいはまだラッキーな方で、持ち帰りを頼むと確実に小一時間は待たねばならない。

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私たちは仮店舗を訪れることがなかったため、『浪花屋』のたい焼きをいただくのはずいぶんと久しぶりのこと。薄くパリっとした香ばしい皮の中に、ほくほくのつぶあんがぎっしり詰まった昔ながらのたい焼きの美味さは、時間の流れを全く感じさせないものだった。そして暑い季節となれば、焼きたてのたい焼きと一緒に食べたいのはやはりかき氷。この身体に悪そうな温度差がいい。

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惜しいのは新しい建物とその使い方が良くないこと。もとの小さな土地に出来たビルは、道路の反対側から見上げたところおそらく6階か7階建て。各フロアに深めのバルコニーを設け、西日を少しでも遮ろうとしているのは分かるが、その脇に避難階段を置かざるを得ないため、エレベーターはおのずとフロアの中央に近い場所となる。おかげで店舗は2フロアとなったにもかかわらず、印象的にはずいぶんと窮屈になってしまった。特に2Fでは会計や配膳の機能がすでに客席側へと溢れ出してしまっている。店舗のプロが設計したものではないことは明らかだ。運営面での慣れの問題などいろいろ事情はあるのだろう、とは思うものの、なんとも残念でならない。

帰り際に振り返ってみると、店先のたい焼き専用キッチンの奥にも椅子とテーブルが置かれているのが見えた。どうやら1Fでも食べることができるようだ。空調のろくに効かないなか、ぎゅう詰めのフロアで汗をかきながらたい焼きを頬張ったあの木造店舗の記憶が、あそこでなら再現されるかもしれない。そう思うと、また麻布十番へ行くのが楽しみになってきた。

浪花屋/東京都港区麻布十番1-8-14/03-3583-4975
10:00-20:00/火、第3水休

2007年08月20日 02:00 | trackbacks (1) | comments (0)
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