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都市とデザインと : 渡辺力展・METROCS

4/9。御成門にあるインテリアショップ、METROCSへ『渡辺力展』を見に行った。会場はショップの地下フロア。小さなスペースながら、渡辺氏の主要な家具プロダクト作品が図面とともに展示された内容はなかなか見応えのあるものだった。

特に嬉しかったのは、現在販売されているチェアやスツールには実際に座ったり購入したりできたこと。ひとりの家具デザイナーの作品にこうしてまとめて触れることの出来る機会と言うのはありそうで無い貴重なものだ。
『ソリッド・スツール』は1954年に清家清氏設計の『数学者の家』のためにデザインされた玄関先用のスツールが、METROCSの母体であるメトロポリタン・ギャラリーによって今年3月に新たに製品化されたもの。あくまでちょい掛け用にデザインされたものではあるが、ミニマルな構造美が見れば見るほど素晴らしい。実用性のあるオブジェ。
この日は渡辺氏のデビュー作と言われる『ヒモイス』(1952)にも座らせていただくことが出来た。デザインされた当時、欧米への輸出用に大量に製材されていたナラのインチ材をフレームに利用し、背と座にロープを張ってクッションを置いただけのローコストなチェア。現在は販売されていない(一時BC工房が復刻・販売していた)が、どうやら本格的に復刻が検討されているらしい。そして実際に腰掛けてみて驚いた。簡素な構造からは想像できないくらいに座り心地がいいのだ。
その他、ずらりと並んだ時計のシリーズの美しさとオリジナリティに改めて見入ったり(日比谷・第一生命ビル前のポール時計はぜひ実際に見に行かなくちゃ)、『リキ・ベンチ』と剣持勇デザインの屋外用ベンチの座面形状の共通性に興味をそそられたりしつつ、帰り際に渡辺氏の著書『素描・渡辺力』(建築家会館・現在は絶版)を購入して帰宅。

この展覧会は4/16からMETROCS札幌店でも開催されるとのこと。展示作品についてさらに知るには『美しい椅子2』(えい出版)を読むと良い手引きになるだろう。

渡辺力展(METROCS)

帰宅してウェブでニュースを見ると、なんと清家清氏(上記の『数学者の家』をはじめ、渡辺力氏とのコラボレーションが多数ある住宅建築の名手)が逝去されたとの報。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

シュツットガルトの緑地計画。そして清家清さん死去。(痩せたり太ったり)

2005年04月12日 17:04 | trackbacks (0) | comments (0)
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