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"kranz/akasaka" job diary 05/02/1998 | part 2 |
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10月-11月 この赤坂の物件はとある建装会社から持って来られたもの。物件を押さえるにはその会社に工事をさせてあげなくてはならない様子です。その会社にも当然お抱え設計者がいるわけで、ラヴザライフはちょいと微妙な立場となります。で、10/6にその会社のお抱え設計者のヒトがデザイン指導をしてくださるというありがた〜いお話し。なんだかなー。。。と思いつつ建装会社へ打ち合わせに行きました。 案の定、おヒゲのダンディがあらわれて、「ドトールのプランは素晴しいから参考にするように」とか「スターバックスの色合いやモチーフは素晴しいから参考にするように」などのありがた〜いお話しを、そうですねーえへへーなどと愛想笑いしつつ拝聴させていただいたのでした。 まあムチャなことを言われたわけではないので聞き流したんだけど、この程度のデザイン意識のヒトがハバをきかせてるのが建装ギョーカイの現状なのですね。はぁ。。。 そして10月末。どうも『緑の館』がゼンゼン立ち退きそうにないという情報が。そ、そんな〜!ま、とりあえず新しいお店の名前だけでも考えるか。。。ってな状況の中、『なんでやねん』のハナシが降って湧いたりしてしばらくが過ぎました。 |
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12月 12/3にマネージャー『山田・息子』さんから電話連絡。「『緑の館』はやっぱり立ち退かないらしいけど、となりの『サブウェイ』が無くなるらしいぞ!」 いえい!待ってました!!数日後に平面図入手。上のスケッチはこの辺で描いて極々初期のもの。 12/12、『なんでやねん』のオープン翌日、不動産会社のヒトと現場チェック。ちょっと狭くなるけど『緑の館』と大体同じような区画。実はこの『サブウェイ』の区画は ビル管理会社であり不動産会社であり施工会社でもあるO社から持ちかけられたもの。あーまたヤヤコシイなー。 12/24、マネージャー『山田・息子』さんとO社と勝野で打ち合わせ。暫定版の図面をもとにO社に概算見積りを依頼。「わかりました。安くがんばります」とのこと。目標、3月アタマのオープン!! 12/25からイナカへ里帰り。この間、勝野はデザインを煮つめるべくスケッチをバンバン描く!! 大きな木がどかーんとあって、その周りに大きな丸天井があって、 そのあいだに木漏れ日がキラキラしてて、ところどころに光のラインがシューッと走って。。。ナチュラルなんだけどフューチャーな、そんなカフェになれば。。。! |
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1月 1/9、マネージャー『山田・息子』さんとO社と勝野で打ち合わせ。見積りが出て来ない!O社は「予算をオーバーします」と言うばかり。そりゃあ多少オーバーすることはマネージャー『山田・息子』さんもウチも見当つくけど一体どうしろって言うの???変更部分を含めて後日また打ち合わせをすることに。 1/14、いつものメンバーで打ち合わせ。O社からの見積りが出た。それを見てマネージャー『山田・息子』さんの顔つきが険しくなる。え!予算の倍額?!ウチらの経験上ではあり得ないちょっと常識外れな金額!!ハナシにならないのでマネージャー『山田・息子』さんと勝野とで別の会社にも見積りを依頼してみることにする。 同時に赤坂見附に見つかった新しい物件も視察したけどこれまたイマイチで。。。 1/20、新しいお店のネーミング打ち合わせ。そろそろ決めないとラッピングとか食器とかがオリジナルで作れなくなっちゃうよー。パンとコーヒーの産地の関係でドイツ語の名前を考えてたんだけど いやー、ドイツ語ってムズカシイ。発音がカワイイ言葉が少なくて。困った。 で、この日、マネージャー『山田・息子』さんから「コレどう?」って出てきたのが『kranz』。ドイツ語で1・花冠(枝や草花でつくったかんむり)。2・ひとのあつまり。サークル。3・9本の棒を一本を残して放射状に倒してできるカタチ。ストーンサークルのカタチ。 読み方は『クランツ』。おお!字数も少ないし発音しやすいし、そこはかとなくドイツ語っぽさがわかるところがイイ!インテリアのイメージともピッタリ!というわけでお店の名前は『kranz』に決定!! それからインテリアデザイン最終案をパースと使用素材の現物サンプルでプレゼンテーション。オッケーをいただく!上のパースがそのモノクロバージョン。 『kranz』は大きな1/4円の丸天井と中央のでっかい客席カウンターの対比で空間を構成します。そして壁面の''オリジナルフック"がお店のキャラクターを担うポイントとなる、といった構成です。 1/23、O社とは別の会社、2社からの見積りが出揃う。むむー、やはりゼンゼン安い。これがまっとうな建装会社なんですよ。それにしてもO社の見積りって一体。。。!! 同時にこのお店のデザイン上のアクセントとなる壁面飾り兼コート掛け''オリジナルフック"の見積りを各社に依頼。モチーフは『はっぱ』。分かり易すぎ??!でもそこんとこがラヴザライフなのですよ(笑)。 1/29、恵比寿ツムトーベルで『kranz』ロゴデザインを提案。27案中3案くらいにしぼり込む。 |
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2月前半 2/3、ヤギの友人のアーティスト浅野敦司氏にFAX.で『kranz』のための平面作品を依頼する。『kranz』にはお店に入ってすぐのところにパン売り場とコーヒーや食器の物販コーナーがあって、その壁面上部にポップな平面作品を飾りたいと思ったのです。 2/5、''オリジナルフック"の見積りが出てくる。やばーい、高いじゃーん。 その後、考え直して樹脂成形のフックも考えたんだけどコレも高かった。。。 2/7、アーティスト浅野敦司氏と一緒に恵比寿ツムトーベルへ。マネージャー『山田・息子』さんにご紹介。「イイ作品を作ってください。よろしくおねがいします。」、「こちらこそ。。。」。いつも控えめな浅野ちゃんであった。 2/6、勝野が見つけた小さな食器業者さんへ、マネージャー『山田・息子』さんと一緒に打ち合わせに。 絵付けされていない真っ白な食器がいーっぱい!少ロットでも絵付け生産オッケーだし、しかもけっこう安い!おーし、今回は食器デザインもできるかもしれないぞー!! 2/9、ラッピング資材(パンを入れる袋とか紙バックとか紙ナフキンとかストローとかいろいろ)の業者さんと恵比寿ツムトーベルで打ち合わせ。とーぜんラッピングもデザインするぞー(なーんて欲張りすぎて後でメチャ苦労するんだけど。。。)!! 2/12、ロゴデザイン最終決定!展開として4つのロゴパターンを使用することになったんだけど、そのうちの一つが上の。 はてさて、ここまでの間O社とは見積り調整で随分とモメました。他の業者さんだとこんなに安いのに!って言ってもちっとも安くならないし、別の施工業者さんを入れてくれって言ってもダメだって言われるし、ハナシは平行線。 で、この日、減額プラン(デザイン要素をほとんど削り尽くした状態)での見積りが提出されました。これでようやくハナシが通じるレベルの金額にはなったけど。。。ステンレス仕上げだった部分はほとんど石膏ボード+塗装に変更。オリジナルフックは無し。アンティーク木材を使うはずだった家具類はペラペラの練付けに。さて、こんな内容でこれだけの金額を払ってこんな業者に施工させて果たしてイイものかどうか???あとはマネージャー『山田・息子』さんの判断にまかせるしかありません。 その晩、勝野はマネージャー『山田・息子』さんに電話で言いました。「この物件は止めたほうがイイかもしれないです」。 でもマネージャー『山田・息子』さんのハラは決まっていました。「融資を受ける都合上、これ以上オープンをのばすわけには行かない」ついにこれで『kranz』の赤坂出店が決定しました。 ああ結局ウチらは激安な物件しかできないのね(涙)。でもそれならそうで最高にカッコイイ激安店を作るしかない!やってやろうじゃん(半ばヤケクソ)!! |
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2月後半 2/16、O社の工事からは抜けてしまったけどやっぱり''オリジナルフック"は無いとカッコつかないでしょう?!と、マネージャー『山田・息子』さんの了解を得て別工事・別予算で''オリジナルフック"を続行!! 前回の仕様ではちょいとムリめだったけど木製でならどうだ?!と、またまた20社くらいに見積り依頼。 2/20、''オリジナルフック"、木製でもやっぱりダメ。でもその中で飛び抜けて安い値段を出して下さったのが『WOODWORK』さん。それに木の特性についていろいろと説明もしてくださいました。『WOODWORK』さんならもうひと工夫でなんとかなるかも。。。!! 2/22、''オリジナルフック"のデザインを考え直す。 "フック"っていうのをやめちゃおうかな。そう言えば『kranz』は昼間はベーカリーカフェ、夜はヨーロッパのビールが飲めるビアバーになるんだよなー。ビール瓶、やっぱり使いたいよなー。でも安く加工するにはやっぱり木製でやるのが一番だよなー。木・ビール瓶・木・ビール瓶・木・ビール瓶・・・・。 えーい!ビール瓶を花瓶にしてしまえ!どうだ!!と、出たのが上のスケッチのフラワーベース。ん?!カワイイかも! 2/24、恵比寿ツムトーベルで食器とラッピング資材のデザインをプレゼンテーション。全てオッケー!!上の写真が完成品の一部です。 2/27、食器業者さんと打ち合わせ。グラフィックデータをお渡しして実物サンプル制作を依頼。 その後、既成品を使うことになっているグラス類とカトラリー類を選ぶためにいろーんな雑貨屋さんなどをウロウロする。 2/28、『WOODWORK』さんから木+ビール瓶フラワーベースの おおよその金額について連絡が。おお!安い!安すぎるよ!!ホント?!マジ??!!ついに光が見えた!ちゃんとした見積りは加工方法と素材の特性を実際サンプルを作りながら試してみないと出て来ないとのこと。でもこのくらいの値段であればオリジナル商品として販売できる。 「これでいきます!よろしくおねがいします!!」 part 3に続きます。 |
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part 3 |
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