"33 harajuku" job diary 10/05/1998 part 4
9月4日
ついに木工造作が完成!この間、CDラックの追加や『SHOP2』の什器開閉機構の変更などなど飛澤さんには結局いろいろとご迷惑をお掛けしてしまったのですが、外部屋根の工事が無くなったのが結果的に幸いして工程はなんとか追い付いています。什器内照明を含めて基本的な電気工事も一部完了。この間、イナバのおばあちゃんと掛け合いつつ現場がうまくまとまったのは飛澤さんの尽力とお人柄によるところ多大です。
そして明日はいよいよ塗装工事。
9月9日
塗装工事で『SHOP1』のOSBはクリアラッカー仕上げの部分とホワイトのオイルペイント仕上げの部分とに塗り分けられました。
これでやっと空間のボリュームバランスがわかるようになる!と思いきや、現場では最後の追い込み、照明器具の取り付けが行われていてご覧のとおり配線だらけです。
『SHOP1』の照明は写真の天井部分に取り付けられているような蛍光灯がメイン。これは屋外での工事作業に使われる防滴作業用蛍光灯というもので、本来建築内装用のものではありませんし、蛍光灯器具をそのままムキ出しで使うというのもショップのデザインとしてはタブー的なところもあるのですが、コレまた業務用っぽくてイイのではないかと思いまして、 ワザと目に見えるかたちでオブジェ的に使用しています。
こういった本来隠すべき器具やどうしても表面に顔を出してしまう古い住宅のパーツが新しく作った部分のスキ間から覗いたり透けて見えてしまったりするワイルドなレイヤー感覚がポストテクノな『33』にふさわしいと考えました。

9月11日
この日は最後に残った照明器具と、防犯カメラなどの取り付け。
ヤギも朝から現場入りしてエンビジョンさんにお願いしたカッティングシート貼りの立ち合いと若干の電気工事。
夕方からは飛澤さんを中心に大川電気さんとヤギも手伝っての大掃除!飛澤さんは日中は朝早くから現場での工事、そして夜は自宅の工場で什器等の製作と連日の突貫作業でおそらくかなりお疲れだったのではないかと思うのですが、最後まで現場のタッチアップ(塗装やビス穴の補修などですね)に余念がありません。
荒武さんの到着を待って『SHOP1』のスピーカーの位置を確認。取り付けが終了。こうしてなんだかんだの作業で結局みんな夜8時ごろまで作業に掛かりっきりになってしまいましたが、 この日ついに工事完了(涙)!
皆さん本当にお疲れさまでした!中でも飛澤さんのご活躍には本当に感謝です!この現場は飛澤さんの存在なしではきっと丸くおさまらなかったことでしょう。

『33/harajuku』の空間デザインの大きな特徴のひとつが什器のカタチが物販バージョンとギャラリーバージョンに変身すること。
『SHOP1』の壁什器はご覧のように全面をほぼフラットな状態にして展示スクリーンにすることもできれば、9枚の前面パネルを折り畳んで、可動間仕切り機能付きの棚什器にすることもできるようになっています。
『SHOP2』の棚什器も、前面にフタを取り付ければ展示スクリーンに変身します。中央のテーブルも折り畳み式。ハンガーパイプも取り外し可能です。
『SHOP1』の中央什器はすべてキャスター付きの可動式。コレがOSBとホワイトペイントのコンビがなかなかカワイイです。

9月12日
そしてこの日は朝から竣工写真の撮影です。おなじみ佐藤振一さん登場!
こういう特殊な物件なので果たして気持ち良く撮って下さるかどうか心配だったのですが、意外や意外!古い住宅と店内とのギャップをすごく面白がっていただけまして、脚立と三脚をフルに駆使して終始ノリノリの撮影現場でした。あまりにスピーディーにカット数を気にせずバシバシ撮影なさるので一体どんなカットが仕上がってくるのかゼンゼン検討がつきません。出来上がりが楽しみ!
そして夕方には撮影終了!佐藤さんとアシスタントの大瀧さんはそのままの機材を積み込んでクルマで次の撮影現場(秋田!)へと向かうのでした。嵐のようなヒトだ。。。
商品セッティング中にもかかわらず撮影に快くご協力下さった『33』スタッフの皆様、本当にどうもありがとうございました。

撮影が終わると勝野+ヤギはフィッティングルームのカーテンとレジコーナーの防犯モニター用棚の取り付け。夜8時前にはなんとか作業終了して現場での打ち上げパーティーに参加することができたのでした。
シャンパンで乾杯!と、そこまでは良かったのですが、シャンパン、ワインに異常に弱い体質であることを忘れていた勝野。引き上げる途中でヘロヘロになってやむなくタクシーで帰宅。コップに1センチくらいしか飲んでないのにねー。

そんなわけで次の日、1998年9月13日『33/harajuku』はオープンを向かえたのでした
33/harajuku
渋谷区神宮前5-18-8イナバ美容室裏
OPEN 12:00-19:00 / 03-5468-3133
お店はオープンしましたが、OSBや作業用蛍光灯など東急ハンズで手に入るようなマテリアルは荒武さんにとってすでに新鮮なものでは無くなってしまっているようで、モロ・ハンズ世代のラヴザライフとしては非常にイタイところを突かれてしまった感じです。プロフェッショナルな空間デザイナーとしては既存のショップに無いマテリアルを模索しなくてはならないのかも。あるいはもっと『空間』そのもののインパクトで勝負しなくては。。。
などと珍しく自信喪失なラヴザライフですが、客観的に見てやっぱり『33/harajuku』の空間デザインはカッコイイのではないかと思うのですがいかがでしょうか(けっきょく自画自賛)。

佐藤振一さんに撮っていただいた注目の完成写真はこちら!

荒武さん監修のもと『33/harajuku』のバージョンアップはこれからも妥協無く続くことでしょう。 ってなわけで依然目が離せない『33/harajuku』。クリエイターの方にもそうでない方にも足繁く通っていただきたいショップです。
『33/harajuku』の工事に関わった主なひとびと
荒武 聰さんほか33スタッフの皆さん
[THRTY THREE CO.LTD]

飛澤 利治さん
[有限会社木ごころ・この工事の主役はこの方!]

大川さん
[大川電気・奥様によろしくです!]

アメカワさん
[塗装工事・値切ってゴメンなさい!]

エンビジョンさん
[レーザーカッティング・安い!早い!]

イナバのおばあちゃん
[イナバ美容室・この建物の大家さん]
その他、工事に関わった皆さんと
株式会社『しぜん』さんに感謝します。

勝野明美+ヤギタカシ
[love the life]