"33 harajuku" job diary 10/05/1998 part 1
6月7日
夜、いつものようにメールチェック。お、『shop33』からメールが。なんで?あの『shop33』?ホンモノ?
と、緊張しつつ本文に目を通しはじめた小心モノのラヴザライフでしたが、その内容は原宿のお店・『133 LIMITED』を改装したいとのこと。で、どこにデザイン・工事を依頼するか思案中で、一度ラヴザライフとミーティングを行いたいとのこと。おおおお!コ、コレはシゴトになるかも知れない!ウェブでシゴト!これは初めてのケース。しかもあの『shop33』から!画期的だー!
とりあえず実現するかどうかはさておき、まずはメールの主、『shop33』プロデューサーの荒武さんにお会いしたい旨を返信メール。
ところで『133 LIMITED』というのは『shop33』が原宿のハズレに期間限定で出店した仮設店舗のことで、6月いっぱいで期間終了。今回のお話しは『133 LIMITED』を一旦閉店したあと、本格的に新しいショップとして無期限での営業を開始するための改装工事なわけです。

6月9日
PM7:00。原宿『133 LIMITED』へ。
表参道からビブレの左横のお店もまばらな静かな通りを進むに連れて周囲はまったくの住宅街に。
しばらく直進してようやくちいさな立て看板を見つけて左折。坂道を上がったところの平屋のお家の奥にようやく『133 LIMITED』を発見!
おおお!なんちゅーマニアックな(意味が違うか)立地条件!サスガ『33』!と、むりやり感動しつつお店に近づいて行くとなんかこの家、外装がやたらギラギラしてます。で、よく見るとステンレス貼り!カッコいい!サイバーだ!ラーメン屋の厨房のようだ!
と、再び感動しつつ店内へ。荒武さんにはじめてお会いしました。店内は木造平屋住宅の中味全体を真っ白く塗装してあってキレイ。什器のつくりが多少イージーだったり天井がやけに低かったりする点を除けば十分立派なお店です。
店内にあるテーブルにマックが乗っていてポストペットが立ち上がっています。そうか、今ポスペのイベント中なんだ。でもコレだけなのかな?と思っていると、荒武さんがお店の裏口のようなところから奥へ案内してくださいました。
シカシ狭い。狭すぎる。住宅と住宅のハザマ。ガスメーターがある。雨樋がある。足元は石畳。建物の裏もステンレス貼りだ。。。
そしてすぐ側の二階建ての木造住宅のグリーンにペイントされたドアを開けて中に入るとそこではさっきマックの画面で見たのと同じポストペットの部屋が再現されていました。なるほど!展覧会場はこっちだったのね。
つまりこのお店は番地の違う木造平屋住宅の一部と木造二階建て住宅の一階とを裏口でムリヤリ結んだ構成になっているのです!ガガーン!!な、なんとサイバー・ジャパニーズな!こんな場所が原宿に?!世紀末のトーキョーを象徴するような物件ではありませんか!
フツーの建装業者が見たらビビりまくりな現場なのでしょうが、ラヴザライフ的にはもうワクワクし通しです。面白い!コレはウチしかやれないでしょう!
ってなわけで、お店を閉めてから近所のカフェ、『room room』で荒武さんと打ち合わせ。二つの建物の外壁を一部抜いてひと続きの空間に、とか、また、平屋の屋根を一部トップライト(天窓ですね)に、とか、奥の二階建てのお風呂の部分を改装してウェブデザインのオフィスにしたい、などのご要望を伺いました。
そして、この二つの住宅の大家さんであるおばあちゃんのことも。。。

6月12日
建物のカベを抜くとなれば、工事の専門家に現場を見てもらったほうがいいでしょう。というわけで、この日、『sweets』『IN SUN FLOWER』を施工していただいた会社、『しぜん』の島田さんと小林さんに早速現場に来てもらいました。昼間に現場を見るのは勝野もはじめてなので3人で『スゲー』を連発しながらの現場視察。フツーの木造住宅なので、柱を残せば壁が一部なくなったところで構造的にはなんら問題はありません。
大家さんであるイナバのおばあちゃんは同じ平屋のつづきの部分で 『イナバ美容室』を営業されています。こちらも外装はステンレス貼り。。。しかもなぜか坂道に面したコンクリート塀は緑色にペンキで塗られています。ナゼ??
荒武さんによるとこの緑色はおばあちゃんが独自の『風水』に基づいて決められたとのこと。。。
そして荒武さんは次の日から2週間のヨーロッパ出張へ。次回は改装プランを持って打ち合わせです。実はこの時、錦糸町『kranz』もプランの真っ最中。今度の打ち合わせでデザインがOKとなると、2つの現場を同時進行させることに。所員2名の弱小デザインオフィスにはけっこう辛い日々の到来です。

part 2に続きます。
part 2