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都市とデザインと : 銀座・CAFEきょうぶんかん

5/21。京橋・INAXギャラリーで『チェコのキュビズム建築とデザイン』展を見た後、銀座・教文館のカフェでひと休み。1933年に完成したこの『教文館・聖書館ビル』はふたつのビルが最初から連結された状態で建てられている。中に入るのは初めて。設計はアントニン・レーモンド。奇しくもチェコ繋がり。

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中央通りに面した外観は極めて控えめ。こちらのページ中段にある写真と比べると、そのモダンな佇まいは70年以上前の完成時からさほど大きくは変わっていないようだ。一部に施されたアールデコ調の装飾がテナントのファサードやネオンサインに隠された分、元来の匿名性がより高まったのは、果たして幸か不幸か。

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装飾を最も良く残しているのが聖書館のエントランスホール。上の写真がその奥側からの見返し。装飾部分のアップはこちら。エントランスホールを抜けると中央の壁でふたつ分かれた階段室がある。こちらの写真左側が教文館ビルで右側が聖書館ビル。

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上の写真がその階段室。どうと言うことはないが、不思議に魅力的な空間だ。上階のエレベーターホールも両ビルの共用となっており、往時の面影がわずかに感じられる。

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上の写真は4Fの『CAFEきょうぶんかん』にある中央通り側のカウンター席からの眺め。もとは6Fにあったのだそうで、2006年3月にこちらへ移転したとのこと。白漆喰とダークな木造作の内装が東からの自然光とうすぼんやりした照明に浮かび上がる。壁には小沼充氏の手による可愛らしい左官の装飾。コーヒーもお菓子もリーズナブル。銀座の真ん中にこんな場所があるのは嬉しい限りだ。重宝しそう。

CAFEきょうぶんかん/東京都中央区銀座4-5-1教文館ビル6F/03-3561-8708
11:00-19:00(日13:00-19:00)/水休

2009年06月01日 02:00 | trackbacks (0) | comments (0)
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