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都市とデザインと : 小泉誠展 匣&函

8/9。『小泉誠展 匣&函』を見にGALLERY le bainへ。

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ギャラリーの正面は動線に対して斜めに設えた白い間仕切りで遮られていた。これは発泡スチロールの塊を積み上げたもの。小さく切り欠いたような入口から中に入ると、白いボリュームはガラス面を挟んで中庭からギャラリーへと貫入し、展示スペースはいつもと丸きり異なる印象に。コストをかけず、最少の手数で空間を変化させる手法にいきなりはっとさせられた。

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白い箱の内外にはJパネル(杉)の箱と、それを組み合わせたいくつかの作品が、ごろんところがされるような姿で置かれていた。座ったり寝そべったりは自由。それぞれが家具でありつつパーソナルな空間でもある。どの作品もかたちそのものは至って単純で、一見無造作にも思えるが、中に入ってみると妥協無く細かな寸法調整が施されていることが分かる。居心地が良いのだ。しかも楽しい。

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上の写真右はデスクとベンチの組み合わせ。上の写真左などはかなりアクロバティックな幾何学的構成。おそらく部分的に金物で補強されているのだとは思うが、外見上はふたつの木の箱でしかない。その佇まいはほとんどミニマルアートだ。

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どの展示作品にもプロダクトとしての完成度と実験性とが高い次元で両立されていた。「箱」という素朴なテーマにこれほどの深みを与えた小泉氏の手腕とクリエイティビティに驚き、頭が下がる。大変勉強になりました。

Koizumi Studio(小泉誠)

2007年08月15日 14:00 | trackbacks (0) | comments (0)
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