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update info, 仕事してるんです : MOTTAINAI 津島・完成写真アップ

love the lifeの作品「MOTTAINAI Tsushima」のページを更新しました。(Aug. 30, 2012)Worksからご覧下さい。フォトグラファーは佐藤振一さん。

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「MOTTAINAI」は循環型社会の構築への貢献を基本理念に、商事会社が中心となって展開するエコプロダクトのブランドだ。この店は同ブランド初の実験店として、愛知県津島市の大型商業施設1Fにある三層吹抜の空間に仮設された。会計処理や事務作業は近接するサービスカウンターで行うため、店としての造作は商品ディスプレイと少量のストックのみで成立する。その体裁は一般的な物販店よりむしろパビリオンに近い。

古来より木曽、伊勢にほど近い尾張の要衝であった津島湊ゆかりの素材として、私たちは桧の間伐材に着目した。現在日本では国産木材の消費量の低下による森林資源の荒廃が進行している。国産木材の積極的な活用例を示すことは、ブランドの理念を直接具体化する手段となる。

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店舗の外形には設置面積22.3平米、高さ3mの直方体のボリュームがそのまま立ち上げられている。フレームは桧の節有120mm角材で、上面の梁はランダムに組み上げた。フロアとディスプレイウォールにも桧の節有材を張り、什器類は桧の間伐材チップを原料とするストランドボードで仕上げた。ディスプレイウォールに付属したローステージの上面はガラス張りで、内部には桧の残材チップが敷き詰められている。

各造作のデザインには雨や水流、水たまり、また木々の幹や枝、木漏れ日の暗喩を込めた。それらを各部の間接照明が引き立て、上方のアーム式ライトがフロアにフレームの影を落とす。これらは総体として理想的な森林の環境を象徴し、循環型社会の有様を寓意的に表している。

2007年05月25日 06:00 | trackbacks (0) | comments (4)
comments

実験店舗だけあってシンプルでエッジラインがきれいな空間ですね。そう言えば先日dcbに行きましたがこちらも素敵なお店でした。
ただ僕らはバー・ビギナーだったのでソワソワしてしまいました(笑)。

posted by: 古井ちゃん : 2007年05月25日 16:46

>古井ちゃん
通常の店舗のようにいろいろと条件の厳しい物件も仕事としては楽しいものですが、こうしたコンセプト一発勝負の仕事もやはり面白いです。dcbのようなストレートなバーは、若い人にもぜひ体験して欲しいんですよね。そして古井ちゃんにはカクテルの似合う中高年になっていただきたい!

posted by: 勝野+ヤギ : 2007年05月27日 03:36

津島に行ってみました。丸い照明と吹き抜けが気持ちいい空間になっていました。床が少し上がっていることで、コンセプトに対しても少しだけ上がらなきゃいけない軽いハードルになっているように感じました。

posted by: えびはら : 2007年05月27日 21:42

>えびはらさん
おー!まさかご覧いただけるとは!お忙しい中本当にありがとうございます。桧に包まれる心地良さを少しでも感じていただけたなら幸いです。「軽いハードル」とはまさにその通りですね。いつまで設置されているかは今のところ不明なのですが、津島の方々に特別な場所として記憶していただけるといいな、と思います。

posted by: 勝野+ヤギ : 2007年05月27日 22:49

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