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身体と空間の芸術 : life/art '05 須田悦弘

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3/26。銀座・SHISEIDO GALLERYで開催されていた『life/art '05』へ最終日の夕方に滑り込み。

このイベントは田中信行氏、今村源氏、金沢健一氏、中村政人氏、須田悦弘氏のリレー展。本当は全部見ておきたかったんだけど、結局2回しか来られなかった。残念。
この日の展示は須田悦弘氏。ギャラリーで須田氏の展示を見るのは初めてのこと。

過去に私たちが須田氏の作品を実際に見たのは2001年に香川県の直島で開催された『スタンダード展』だけ。島中に散らばった会場のうち、須田氏は実際に使われている民家の客間でインスタレーションを行っていた。木彫は日用品へと偽装され、そのことが生活空間の中に微妙な違和感を醸し出す。生活とアートとの関係性を操作し、関係性そのものを作品とする須田氏の作風は、空間デザインを生業とする私たちにとって極めて興味深いものだった。

ここでの須田氏の展示は素のハコとしてさらけだされたSHISEIDO GALLERYの真っ白な空間にちいさな作品が数点のみ。からっぽにしか見えない会場の中を注意深く歩くと、本物に見紛うほどリアルな椿の花(言わずと知れた資生堂のシンボル)の木彫が思わぬところにぽつんと置いてある。エレベーターシャフトを覆うガラスの中、パイプスペースのメンテナンス扉の内側などにそれらを見つけると、途端にその場所が茶会の床となり、さまよい歩いた過程はさながら露地だったのだと思い当たる。インスタレーションも巧みだが、ここまでミニマル化された間合いの芸術は、やはり木彫そのものに力が無い限り実現することはないだろう。

会場の一角に木彫たちを一望することのできる場所があった。不整形な平面を持つギャラリーが、そこに立った時だけ奇麗な左右対称のパースペクティブを見せることに私たちは少し驚いた。
もしかすると須田氏もここからこの空間を眺めたのだろうか。

life/art '05 (SHISEIDO GALLERY)

2006年03月28日 02:00 | trackbacks (0) | comments (0)
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