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都市とデザインと : 雑誌「室内」休刊

プロ向けのインテリア専門誌がまたひとつ姿を消す。ここ2、3年ほとんど読んでなかったので私たちとしては特に感想は無い。が、これからインテリアデザインを勉強する人は一体どんな雑誌を読むんだろうか、とふと思った。

インテリア雑誌「室内」休刊へ 創刊から半世紀
2006年01月28日23時04分
コラムニストの故山本夏彦さんが55年に「木工界」として創刊し、半世紀以上続いたインテリア雑誌「室内」が、通算615号目の3月号で休刊することになった。発行元の「工作社」が明らかにした。
住宅の実例や新作家具、リフォームのノウハウなどを紹介してきた。編集兼発行人の山本伊吾さんは「50年やってきて、雑誌の天寿をまっとうしたと思ったが、まだやりようがある。いったん休刊して考えてみたい」と話している。(asahi.com)

地味に優れた活動をしているプロフェッショナルの仕事ぶりを取り上げる「室内」のようなメディアが立ち行かなくなる状況は、とりもなおさず、インテリアデザイン業界そのものの脆弱さを表している。カーサ・ブルータスに登場するものが空間デザインの全てではないんだけど、世間にはそう思われても仕方がなさそうだ。

室内

2006年01月28日 23:37 | trackbacks (0) | comments (2)
comments

えっ、室内無くなっちゃうんですか。最近、ほとんど読んでなかったものの、以前はこれでずいぶん勉強させてもらいました。ちゃんと現場レベルでの細かい話がきちんと載っていて、カーサ・ブルータスなんかよりよっぽど役に立つ雑誌だと思うのに残念です。
 確か今出ている号で耐震強度偽装問題に関するきちんとした分析と、業界からの反省点を記事にしていたのも良心的だと思っています。(他の建築雑誌でこうした記事を載せたのってあるの?)
 無くなる前に久しぶりに買っとこうかな。

posted by: doku : 2006年01月29日 02:21

>dokuさん
耐震偽装、「室内」が取り上げるとまたひと味違う切り口になりそう。さすがdokuさん、鋭いチェックですねー。今度見ときます!
実際のところ、カーサはもはやトレンド誌として無くてはならない存在で、私たちも「室内」よりたくさん買ってたりします(笑)。でも、世の中にはカーサに載らない情報がもっとたくさんあるってことを、若いヒトには知っておいてほしい今日この頃。ってなコメントが中年デザイナーのただのボヤきにならないように、私たち自身も地道に発信を続けてゆこうっと。

posted by: 勝野+ヤギ : 2006年01月29日 21:52

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